Friday, August 18th, 2017

Charged Affairs

外交官ハレンチ物語

外交官の仕事は謎に包まれており、インモラルな駆け引きに満ちていたようだ。
そしてその私生活も、これまた大いに奔放なのである。
text nick scott

マウントバッテン伯爵夫妻とインドのジャワハルラール・ネルー首相、妻のカマラ・ネルー(1947 年)。首相と伯爵夫人は不倫関係となったといわれる。

 17世紀初頭に活躍したイギリスの外交官であり、下院議員も務めたヘンリー・ウォットン卿は「外交官とは、自国のために他国で嘘をつくという任務を帯びて派遣される、誠実な人間だ」と述べた。

 だが、海外で自国の代表を務める面々のご乱行を知れば、外交上の方便という域をはるかに超えた、ハレンチな男女がいかに多いかがよくわかる。

 世界中にファンを持つドラマ『ダウントン・アビー』にも、外交官の恥部が描かれている。数年前に作者のジュリアン・フェロウズが明かしたところによれば、トルコから来た外交官=ケマル・パムークが令嬢メアリーの寝室で腹上死するというエピソードは、ある人物の日記に書かれていたトルコ人外交官の実話にもとづいているらしい。

 2011年には、穏健派で知られるニューヨーク・ポスト紙も外交官の実態を糾弾し、「アメリカのまともな価値観に対する敬意がなく、厚遇するに値しない傲慢な輩」が、外交特権を盾にしてどんな不品行も許されていると嘆いた。

 この記事は「退廃的、下劣、不快、貪欲、酔っ払い、頭がイカれてる……」という言葉の羅列で始まり、「レイプの容疑者、軽犯罪者……」と続く。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 17
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