November 2021

DESIRE FOR LUXURY, MAYBACH

マイバッハの世界Vol.03
究極のラグジュアリーを追求して100年。そして未来へ

Concept Mercedes-Maybach EQS
未来のラグジュアリーのカタチ
メルセデス・マイバッハ初のEVを示唆したコンセプトカー、フル電動SUVのプレビューモデルが独にて発表された。
text shintaro watanabe

ドアは自動開閉式で、キーを持つユーザーが近づくと自動的にドアが開くという。フロアマットにはフェイクファーを使用し、環境への配慮も忘れない。

 以前まではフランクフルトで開催されていたドイツ最大のモーターショーであるI A Aが今年からミュンヘンに場所を変えて再開した。そこで去る9月5日に発表されたのがコンセプト メルセデス・マイバッハ EQSである。これはSUVルックのピュアEVで、いつの時代においても革新への探求の手を止めないマイバッハの思想をいまに提示する意欲的なプロダクトである。

「マイバッハのお客様はデジタル世界との共存に寛容で、持続可能な社会の構築にも非常に高い関心をお持ちです。コンセプト メルセデス・マイバッハEQSは、そういう方々のご要望に必ずやお応えできるモデルになると確信しています」とボードメンバーが語るように、新しい時代のニーズに適応した次世代のマイバッハと言えるだろう。

 デザインを監修したのはメルセデスのデザイン部門のトップであるゴードン・ワグナー。「グリルや滑らかなボディ表面とシャープなエッジなどはこれまでのマイバッハに共通するテイストですが、100年の歴史にE Vという新しいテクノロジーを刻み込むことも意識してリファインしました」と語っている。

 ダッシュボード全体を覆い尽くしているのは、MBUX*2 ハイパースクリーンと呼ばれる新しいインターフェイスで、リアシートはマイバッハ専用の独立2座式となっており、全高の高いSUVの特徴を活かして前後だけでなく天地方向にも余裕ある空間構成となっている。

 現時点ではまだコンセプトモデルだが、もし量産化が実現すればマイバッハの歴史上初となる電気自動車SUVの誕生となる。

*2 メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス

SUVなので後席のスペースは広大だ。

<伊勢志摩アマネムにて、マイバッハと過ごす>

ラグジュアリーリゾートの最高峰アマンが、伊勢志摩に伝統的な和風旅館の美学を取り入れた温泉リゾートが「アマネム」である。やはり最高級であるマイバッハとの対比が美しい。

マイバッハに乗り、実際にステアリングを握ることができる旅のプランを紹介する。舞台はアマン・ブランドの温泉リゾート「アマネム」だ。駅からの送迎はメルセデス・マイバッハSクラス(お客様のご希望次第)。滞在中はこのクルマを自由に運転できる。宿泊は同ホテル最大のツキヴィラにて。初日のディナーはマイバッハ特別コースが供される。またオプションとして、伊勢神宮への特別参拝、会員制鮨店の板長が握るグルメクルーズなどを選択できる。マイバッハを心ゆくまで堪能できる機会となっている。2泊3日、2名様(平日)¥902,850 〜期間:12月23日まで(予告なく終了または変更する場合があります)
ご予約・お問い合わせ:アマネムTEL. 0599-52-5000(10:00〜20:00)

プランについての詳細:http://mercedes-benz.jp/special/mercedes-maybach/sophisticated-experience/

本記事は2021年11月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 43

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

マイバッハの世界Vol.01 次元の違う、ステイタスを

マイバッハの世界Vol.02 世紀を超えたラグジュアリーの最高峰