HOTELS DELUXE Vol.13
ホテル連載 第13回:夏限定の麺料理
August 2021
毎年ラグジュアリーホテルが腕によりをかける、
*提供については各ホテルまでお問い合わせください
<ANAインターコンチネンタルホテル東京>
旬の夏野菜やさまざまな具材を思う存分楽しめるのが、開業以来35年間変わらぬ味わいの二大夏麺。
「冷やしそば」¥
見た目にも鮮やかな「冷やしそば」はなんといってもその多彩な具材が魅力。タラバ蟹や才巻海老、鶏肉やチャーシュー、錦糸玉子にクラゲにミニトマトやオクラ、つるむらさき、きゅうりなど、それぞれ丁寧に下ごしらえされた13種類もの具材が、麺が見えないほどに盛られている。つけダレは、特製胡麻ダレと生姜やレモンが香る醬油ダレの2種類から選べる。
「冷やし担々麺」は、豆乳のまろやかなコクにピリッとした辛味が心地よいひと品。ザーサイを干海老とともに味噌で炒めた豚挽き肉を中心に、素揚げしたナスとパプリカ、シャキッとゆで上げたつるむらさき、そしてトマトまで夏野菜をたっぷり楽しめる。
「冷やし担々麺」¥3,356 ※税・サービス料込
9月26日までの期間、月曜日を除くランチと金・
中国料理「花梨」
TEL.03-3505-
https://anaintercontinental-tokyo.jp
<ザ・キャピトルホテル 東急>
和を感じる具沢山冷麺の味の秘密は、ホテルを代表するあの名物料理の出汁。
8月31日までの期間、ランチ(11:00 〜14:30L.O)だけでの提供。ゴーヤやとうもろこし、オクラなどの夏野菜にエビやカニ、ヤングコーンまで具もたっぷり。付け合わせは温泉卵と海苔、そしてライム。いろいろな味の変化を楽しみたい。「ORIGAMI 冷麺」¥3,921 ※税・サービス料込
「ORIGAMI 冷麺」の起源は、旧キャピトル東急ホテルの前身の東京ヒルトンホテル時代。当時は蕎麦を使用した「そばサラダ」として人々に親しまれていたが、時を経るにつれ進化を遂げ、2013年に現在のスタイルが完成した。
韓国の冷麺とは異なり、醬油ベースのしっかりとした味つけのスープは、同ホテルの名物料理「パーコーメン」の出汁を使用したもの。スープとのバランスを考えて具材の塩味は極めて控えめ。コシの強い杵うち麺には、マリネされた舞茸や椎茸といったキノコ類、そしてツナや茎わかめも盛りつけられており、異なる食感を楽しめるのも魅力のひとつだ。全体が見事に調和した一皿である。
毎年ゲストを魅了する多彩な5品のなかでも、料理長のおすすめは“がっつり、でもさっぱり”な2品。
9月17日までの提供。飲茶2品と杏仁豆腐のセットメニューもあり。写真の2品以外にも古くから愛される「五目冷やしそば」など多彩な5品が登場。「冷やし担々麺」(写真手前)¥2,500、「牛しゃぶ冷やしそば」(写真奥)¥3,000 ※税・サービス料込
前身のホテルオークラ東京が開業した1962年から人気の「五目冷やしそば」に加え、趣向が凝らされた4品が今年もお目見え。なかでも料理長のおすすめがこちらの2品。
ゴマだけでなく胡桃を使用することで、コクのある味わいが自慢の「冷やし担々麺」は、桃花林の大人気メニュー「担々麺」の冷やしバージョン。辛味・酸味・旨味が絶妙な濃厚スープは、冷たさがプラスされて爽やかな印象に。
もうひとつは、薄切り和牛ロース肉とルッコラ等の葉野菜のサラダをたっぷり食べられる「牛しゃぶ冷やしそば」。醬油ダレと胡麻ダレをそれぞれ味わえるだけでなく、肉をがっつり、でもさっぱりと食べられる、食欲がなくなりがちな夏に最高の一皿だ。
桃花林
TEL.03-3505-6068
<ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル>
柚子が香るさっぱりゴマダレは想像を凌ぐこと間違いなし!
好きなスタイルで楽しめる、目にも鮮やかな翡翠麺。
9月20日までの提供。「特選海鮮盛り 冷やし翡翠麺」(写真手前)¥3,600、「冷やし翡翠麺」(写真奥)¥2,600、平日ランチ限定「特選海鮮盛り 冷やし翡翠麺セット」¥4,400 ※税・サービス料込
2003年に初めて登場して以来、多くのファンがこの時期を待ち望むほど人気のヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの夏麺。
毎年少しずつ進化を遂げており、今年はアワビやズワイ蟹の爪などの高級海鮮食材をはじめ、焼豚やクラゲ、ローストビーフなど全6種の前菜を盛り合わせた「特選海鮮盛り 冷やし翡翠麺」と有頭海老や旬の具材を添えた「冷やし翡翠麺」が登場した。
いずれも2種類のつけダレからひとつを選べるのだが、1998年に現在の総料理長が着任した頃から愛されるゴマダレはぜひ一度ご賞味いただきたい。シェフこだわりの宮崎産柚子酢でさっぱり仕上げられたオリジナルのつけダレに、誰もが虜になることだろう。
中国料理「カリュウ」
TEL.045-223-2267
<グランド ハイアット 東京>
まるで宝箱!夏麺だけでなく四大中国料理も楽しめる、前菜からメインまで完結するコース料理のような一皿。
8月31日までの提供。つけダレはゴマダレと、麺に合わせてウーロン茶を煮だして白醬油で味を調えたタレの2種類。「宝龍冷麺」ランチ¥4,180 /ディナー(スープ・デザート付き)¥7,480 ※税込・サービス料別/ディナーはオンライン予約限定
グランド ハイアット 東京で夏の2カ月間だけ食べられる「宝龍(ほうりゅう)冷麺」は、さまざまな料理がひとつのせいろに詰め込まれた、お腹も心も満たされる一皿だ。
ウーロン茶の茶葉を練り込んだプルッと食感のオリジナル麺を2種類のつけダレで楽しめるだけでなく、北京ダックや豚バラ肉の紹興酒の香り煮込み、スパイシーチキン、水タコの湯引きナムプラーソースといった北京・上海・四川・広東の四大中国料理を一度に堪能できる。
他にも、冬瓜の冷製スープから牡丹えびの老酒漬け、イクラのせクラゲ、そして揚げナスのお浸しまで揃う、至極贅沢なラインナップだ。これだけで前菜からメインまで完結してしまう、コース料理のような一品である。
<本連載の記事は以下より>
本記事は2021年7月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue41