Thursday, September 6th, 2018

LUCA CORDERO DI MONTEZEMOLO

世界一の洒落者、そのワードローブとは?

text miki takana photography alberto zanetti

ペンシルストライプのネイビージャケットにブルックス ブラザーズの白シャツ、リーバイス501、トッズのゴンミーニというコーディネイト。今では皆が真似するが、ビジネスアイテムのストライプジャケットにジーンズを合わせるというハズしのスタイルこそ、氏が洒落者といわれる所以だ。

「私が幸運だったのは、70年代のちょうどポップアートが全盛だった頃にニューヨークに留学していたこともあると思います。当時のポップアート文化を学んだことは私にとって大きな影響で、今もモダンアートは大好きです。これに限らず、私のファッションには基本的にアメリカの影響を受けている部分が多いと思います。例えば、アメリカンファッションこそが、“スポーティ”というコンセプトを最初に打ち出したのではないでしょうか。クラシックだけがお洒落ではなく、スポーティでも上品に着こなすことができるということを証明したのがアメリカ人で、例えばケネディ大統領がチノパンやウインドブレーカーで過ごしていた週末スタイルは、イタリアの当時の政治家には到底真似できない技でした。私はそういう意味で、クラシックな着こなしもできて、フリータイムのスポーティスタイルも決まっていたケネディ大統領のスタイルはかなり参考にしましたね」

 ちなみにモンテゼーモロ氏のオフスタイル、特にアブダビの海沿いの別荘や、カプリ島のアナカプリでのバカンスの際は、ポロに白やカーキのコットンパンツやバミューダにモカシン、というスタイルが定番なのだそうだ。いつか見てみたいものである。

お洒落にはさまざまなスタイルがあっていい それだけではなく、「例えばイギリス人俳優のジェレミー・アイアンズのような英国的な堅いスタイルにもエレガンスを感じるし、また東京に行けば、道行く若者たちのクリエイティブで未来的なファッションにも感銘を受けます」ともいう。

 たとえそれがトゥーマッチだったとしても、それはそれで肯定する。なぜなら、お洒落の正解はひとつではなく、いろいろあってよいとモンテゼーモロ氏は考えているからだ。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 09
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