Thursday, September 6th, 2018

LUCA CORDERO DI MONTEZEMOLO

世界一の洒落者、そのワードローブとは?

text miki takana photography alberto zanetti

ブルックス・ブラザーズのボタウンダウンシャツにジャンニ・カンパーニャのチェックのジャケットで。大胆なチェックながら、柄に使われている色をシャツやネクタイの色でリンクさせることでシックに決まる。後ろの絵はトム・ウェッセルマンのポップアート、手前にはヴェネツィアングラスが。

 何年か前に会ったときにも多忙なスケジュールのため、インタビュー時間のリミットを決められていたところを、「気の済むまでインタビューをやりましょう。できないなら最初から私はオファーを受けていませんからご心配なく」と可能な限り時間を割いて、終始我々を気遣う発言をしてくれたのを思い出した。

 ご本人自身がもともと礼儀正しく、情にも厚い人なのであろうが、サービスにおいての「お客様が中心であることが大事であり、ホスピタリティこそがリュクスである」というこの姿勢は、友人でもあるトッズ会長のディエゴ・デッラ・ヴァッレ氏とやってきたビジネス(モンテゼーモロ氏は過去にアクア・ディ・パルマやトッズなどに投資していた)や、旧ケリンググループの株主だった頃の経験、またはカッシーナやポルトローナ・フラウなどの高級家具メーカーの経営などを通じて、ラグジュアリーブランドから学んだものだという。

 ただし、個人的には“ラグジュアリー”というコンセプトはあまり好きでないと言う。

「“豪華”よりは“美”のほうが好きですね。美しいものというのは時間を超えて存在しますが、ラグジュアリーはあくまで一過性のものですから。そういう意味での“ファッション”も私は好きになれません。流行は去ってしまいますが、美しいものは残るのです」

THE RAKE JAPAN EDITION issue 09
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