‘LOOK AT THE WHO! THEY USED EXPLOSIVES!
HOW DID WE GET THE REP?’
レッド・ツェッペリンが残したクレイジーすぎる伝説の数々
April 2018
ジャガーにもたれ掛かる4人。1968年。
確かにその通りだった。メンバーは、バイクをホテルに搬入して廊下で走れるようにしてほしいと頼んだり、さすがにこれは応じられなかったが、3メートルのニシキヘビをリクエストしたこともある。あるツアー中にバナナダイキリしか飲まなかったペイジは、泥酔状態でステージに上がって、他のメンバーとまったく違う曲を弾いていたという。
プラントは、バンド結成の頃に少女だったグルーピーたちが、今やセックス相手になりうる大人の女性になっていると力説していたこともあった。また、コールは議論が白熱しすぎて機内で銃を取り出したこともある。「一歩間違えれば危なかった。けど、機内で俺に弾が入った銃を手渡すバカなんていない。楽しい時代だった」と、彼は振り返る。
しかし、もしかしたらこれらの騒動には世間のイメージをコントロールしたり操作したりするための新しいアプローチが隠されていたのかもしれない。映画監督でペイジの友人のトニー・パーマー曰く、「修道士のような」バンドメンバーたちが3時間に及ぶライブステージの後に望んだことといえば、紅茶を飲みながら新聞を読むことくらいだったという。彼らの派手な騒ぎの噂の数々は、それだけでレッド・ツェッペリンに貢献するものだった、というわけだ。コールは言う。
「すべてはあくまで伝説の一部にすぎない。いいネタになったからね。話には真実も含まれているけど、伝わるにつれ誇張されていった部分もある」