“キース・リチャーズ”という神

パティと、2003年。

　80年代初頭は、キースとミックが別々の道を歩んだ期間もあった。キース・リチャーズ＆ザ・エクスペンシブ・ワイノーズという新バンドでも活躍したが、ストーンズに見切りをつけたわけではなかった。

　キースは昨年12月18日に74歳の誕生日を迎えた。そのルックスやサウンドは、今もスターのイメージそのままだ。彼にインスパイアされた多くのミュージシャンは、本人を目の前にすると、緊張のあまりパンツを濡らしてしまうこともある。

　彼の偉業を考えれば、有名な写真でキースが来ていたTシャツのメッセージの意味を考えずにはいられない。

「Who the fuck is Mick Jagger?（ミック・ジャガーって何様だ？）」

　キース・リチャーズこそ、本物の天才なのだ。