August 2019

CUBA’S FINEST

キューバ―最上の紫煙を求めて―

EMILIANO NELSON
キューバの正装、グアヤベラの注文店
2010年、キューバはグアヤベラをフォーマルな行事でも着られる
正装に認定した。ここは、そのトップを走る注文店。

ビスポークゆえ、正統派のグアヤベラからちょっとした自分流のアレンジも可能だ。最も正統なリネンの長袖で100米ドル~。納期は要相談だが、旅行者の場合、1枚であれば急いで数日のうちに仕上げてくれる場合も。
住所 Villegas, No.22, e/Tejadillo y Empedrado,Habana Vieja, Cuba
TEL.+53-78670658
enelsoncollection@yahoo.es

キューバの正装は葉巻愛好家たちの必需品 日本ではキューバシャツの名で知られる「Guayabera(グアヤベラ)」は、オープンカラー、4つのフロントポケット、2つもしくは前立ても含めた3つのalfrozas(縫いヒダ)が縦に入ったデザインが特徴だ。キューバに限らず中南米では極めてポピュラーで、特に葉巻愛好家たちの間で大変な人気がある。

 実際、キューバ政府はグアヤベラを正装に認定しており、今日のキューバにおいて祭典や結婚式にこれを着用する人は少なくない。だからハバナ市内には、グアヤベラの仕立て屋が数多い。その中で1991年のスタートと比較的新しいながらも錚々たる顧客を抱えているのが、ここエミリアーノ・ネルソンだ。カストロファミリー、小説家のレオナルド・パドゥーラ、ベネズエラの故チャベス大統領、モナコ公国のアルベルト大公、スティングといったビッグネームに始まり、キューバに訪れた世界中の葉巻愛好家たちが、ネルソンのグアヤベラを求めにやってくる。

“パルタガスの友の集い”でもグアヤベラを着たウェルドレッサーの紳士を、キューバ人、外国人を問わず多く見かけた。

「正式なのは上質なリネンで仕立てられたロングスリーブのタイプです。皆キューバを愛し、ウェルドレッサーの方たちばかりですので、それぞれにこだわりをお持ちです。皆、自分にとっての最高の一枚を求めているのです」

THE RAKE JAPAN EDITION issue 08
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