WHALE PENIS LEATHER BOOTS

クジラのペニス革ブーツを作る

September 2020

photography natsuko okada

採寸を担当するのはギルド銀座店 店長、池田良弘氏。測定は裸足で行われるので、来店前に足を洗い、爪を切っていこう。

世界一精密な採寸 英国で靴作りを学んだ山口氏は、本格的な注文靴店を開こうと決意、1997年に浅草にて、ギルド・オブ・クラフツを創業した。当時、その手の店は日本には1軒もなく、手探りでのスタートだった。

 手本となる店がないので、その製作工程は独自の進化を遂げた。これからご紹介する採寸・仮縫いの方法も、他の靴店では(欧米も含めて)決して見られないものだ。

 まず採寸だが、裸足になった顧客の足を、ノギスやハイトゲージなどの各種測定器具を使って徹底的に測る。それから足裏のさまざまな地点から伸びる小さなメジャーを網の目状にクロスさせ、細かく寸法を取っていく。測定は70カ所以上にも及ぶ。

「底面形状から3次元の座標を作っているのです。空間に点を打っていくイメージでしょうか」と山口氏。

本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 35

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