RAKISH MANは、
シガーを嗜む隠れ家を持っている

　ただならぬ完璧な肉体に、こだわりに満ちた装いの精悍な男性。見事なスタイルを披露するのは、覆面レスラーのウルティモ・ドラゴン氏だ。20歳でメキシコに渡り本場のプロレスに打ち込んできた彼は、イタリアンクラシックマニアであり、大のシガー通としても知られている。

「大げさな話、キューバのものでないとシガーと認めたくないくらいキューバンシガーが好き。メキシコの自宅には専用のシガーバースペースも造りましたから」

　メキシコシティからキューバの首都ハバナまでは直行便で2時間強。気軽に行ける距離だけに、時間さえあればキューバを訪れ、今では農園の生産者や工場長とも交流を持つ。所有するシガーは、「数えたことがないからわからない」ほど。

「キューバで味わうシガーは格別。やはり現地が一番味わい深いんです。ワインと同じで、温度・湿度などに大きく影響されるし、熟成もする。キューバのシガーショップには個人ロッカーがあって、そこに預けているものもあります」

　たまに帰国する日本でも、試合後のリラックスタイムにシガーバーを訪れる。

「東京の夏は暑いし、冬は乾燥しすぎる。だからいくつかシガーバーに預けて、専用のヒュミドールでなるべくいい状態をキープしてもらうんです」

　これだけの情熱を注ぐシガーとの初めての出合いを尋ねてみた。

蓋を開けるとパンチカッターが現れ、いつでもシガーが吸えるというスパイアイテムのようなこの特別なリングは、盛岡にある菅原靴店のオリジナルアイテム。受注生産で納期は1カ月～。¥68,000 Pernoi（菅原靴店 Tel.019-651-4946）

所有するとっておきのシガー3本を紹介。デビュー30周年のときに仲間たちが特別に巻いてくれたシガー（上）。新聞紙で形を安定させているシガー（中）は、農園の人たちが自分用に巻いたもの。ユニークな形のシガー（下）もキューバで手に入れた。

時計はキューバ発祥のブランド「クエルボ・イ・ソブリノス」のヴィンテージのクロノグラフ。カフリンクスはローマシガークラブのもの。ローマ法王に銀細工を献上する職人の手によって作られている。

シガーボックスは仲間からのプレゼント。名前とメッセージが刻印されている。

愛用のシガーケースはローマで購入したもの。