July 2020

RAKISH MENの最新スタイル 02

ARNOLD WONG
色を添えるとクラシックに華が生まれる

香港のアーノルド・ウォン氏ほど、色を積極的に楽しみながら、それを自然体に魅せられる紳士はそういない。
text yuko fujita

Arnold Wong / アーノルド・ウォン1994年香港生まれ。18歳のときにE.マリネッラが香港に上陸し、同店でパートタイムで働いていたときにアーモリーのアレン・シー氏と知り合い、アーモリーのチームに加わる。2016年、香港にアタイアハウスがオープンするのに伴い、抜群のセンスのよさと意欲的な姿勢を買われ、同店のブランドマネージャーに抜擢され、移籍。現在はバイヤーも務める。

キューバのハバナにて。「どこに行くかにもよりますが、その地域の天気や街並みに合う色の服を選ぶようにしています。服に鮮やかなトーンが入ると、私はいつも元気になれます」。ロック&コーのストローハット、1920年代のフレンチリネンジャケット、ヴィンテージのニットポロ、そしてヴィンテージのようなシルエットのトラウザーズはアタイアハウスのプライベートレーベル。ペルジャンシューズはバーウィック。

“色”は街や天気に馴染ませるとより美しい 東京に来れば原宿と高円寺に真っ先に足を運び、閉店時間が過ぎても店員に「あの~、そろそろ」といわれるまで古着屋でハンティングを重ねるアーノルド・ウォン氏は、RAKISH MENきってのヴィンテージクロージングラヴァー。収獲のアイテムはいつも色とりどりだ。

 氏は3-4年前に「これからの自分は色をもっと楽しんでみたい」と話していたが、まさにそれを実行。ヴィヴィッドな色を実に積極的に楽しんでいる。インスピレーションは、旅先の街並み、ヴィンテージウェア、アート作品からとさまざまだ。

「ただ闇雲に色を使っているわけではありません。色の相性も考えるし、その装いや色使いがその場にふさわしいものかどうかはとても気にしています」と話す氏は、特に世界の旅先で色を楽しんでいる。

「世界を旅するのは大好きです。自分のスタイルはこれだと決めつけずに、出かける旅先でその街にふさわしいお洒落を楽しみたい。そういうマインドでいると、自然と今の装いになっていきました。私も周囲も皆新鮮な気持ちになれます」

THE RAKE JAPAN EDITION issue 34

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

OLIVER DANNEFALK リラックスフィットの深Vネックニットが新鮮

ALAN SEE 美シルエットの濃紺ジーンズは紺ジャケットとのセットアップで

MARK CHO シアサッカーもネイビーなら都会的に着られる

JAN TONG ドレスシャツはグレイ柄がさりげなく新鮮