THE PROUD FATHER

RAKISH MANは、
クラシック・カーを愛する

March 2020

text adam hay-nicholls

 米国からやってきたベースカーの原形はできるだけ残された。

「ベースカーは何年も運転されていませんでしたが、シャシーの状態はよく、衝突歴もありませんでした。さらに、ナンバーもすべてもとのままでした」

 3.4リッター直列6気筒エンジンは当初のものだが、45馬力パワーアップされ、合計225bhpを実現している。この組み直し作業だけで5カ月半かかった。

 4速ミッションと、新品のデュアルパイプ型エキゾーストを組み合わせ、サスペンションにはフル調整が可能なダンパーを採用。レース時には微調整が可能だ。ステアリングは左から右へ入れ替えた。

「もとの方式をしっかり守りつつも、現代的に改良しています」

 ボディはアルミ製で、黒一色の4層塗装が施されている。ボディカラーは、エイジングさせたサドルレザーと美しい対比をなしている。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 31
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

RAKISH MANは、トレンドから距離をおいた 自分のスタイルをもっている

RAKISH MANは、 すべてに自分の決まった職人がいる

RAKISH MANは、 職人の仕事を美しい色彩で楽しむ

RAKISH MANは、玄人好みの生地を知っている

RAKISH MANは、 シガーを嗜む隠れ家を持っている

RAKISH MANは、 自宅にアートピースを飾っている

RAKISH MANは、 使い込むほどに味の出る鞄を知っている

RAKISH MANは、 ヴィンテージのリングを持っている