ベネディクト・カンバーバッチ
芝居の魔術師

イヴニングスーツ 参考商品 Dunhill　シャツ Emma Willis　ボウタイ、スタッドボタン、チーフ all by Labassa Woolfe　時計「マスター･ウルトラスリム・ムーン」 ¥2,574,000 Jaeger-LeCoultre

「ベネディクトが仕事に取り入れている分析的なアプローチは本当に素晴らしいよ。決して考え過ぎているものではないんだ。禅のようにゆったりとした知的なやり方。おかげで、彼と共演すると不思議なことに心が落ち着くんだ。彼が演じる一部の役柄にはそんなオーラがあるから意外性はないけれど、このアプローチが芝居に内面的な強さや深み、高潔な雰囲気をもたらしているのは興味深い。だから一緒に仕事ができて最高に嬉しいよ」

目指すのはモノづくりと呼べる仕事　時計との個人的な関わりについて、カンバーバッチはこうも話している。「時計にはこだわりがあるよ。マニアというほどではないけれど、見た目で気に入ることもある。それに、単に時を告げるという機能だけでなく、形見や家宝として受け継がれるものだし、そういう贅沢な末路が持つ特別な重みに愛着を覚えるんだ。ブランドの歴史がもたらす深みが好きだし、そういう意味でも特にジャガー・ルクルトは素晴らしいね」

　彼はジャガー・ルクルトとのパートナーシップを通じて、同社で働く人々に対しても心から興味を示している。実際に、妻のソフィー・ハンターとともに工房を訪れ、製造工程を見学しているのだ。

「どうやって作られているかも知らずに、アンバサダーとしてただ着用して突っ立っていることなんてできなかった。昔から僕自身が憧れていたものだからね」