“SARTORIA RAFFANIELLO”に聞いた

初めてのフルオーダー成功のコツQ&A

April 2024

text hiromitsu kosone
photography makoto koike

Q7:軽やかで生地に表情のある三者混生地がお気に入りという東さんがすすめる柄物生地は、ロロ・ピアーナの「プロポステ ジャッケ」。ウール・シルク・リネンの三者混やソフトなサマーツイード調の生地が揃う。英国ものにはない色柄表現も楽しい。

Q7:柄物のおすすめは?
A:ジャケット用として、ロロ・ピアーナの「プロポステ ジャッケ」はいかがでしょうか。イタリアブランドらしくワクワクするような色柄が揃います。シックなものをお好みなら、最近はグレンチェックにオレンジのペーンなど、一見普通ながら少しだけ遊びのあるものが人気ですね。

Q8:夏の一着にはどんな生地がいい?
A:私は定期的にバンコクへトランクショーに行くのですが、当地でも人気なのがハリソンズ オブ エジンバラの「フロンティア」。目付け300gの平織り生地で、非常に仕立て映えがよくシワに強いのが特徴です。夏だけでなく春、秋も着用できます。

Q8:英国の超名門、ハリソンズ オブ エジンバラの「フロンティア」は本来、オールシーズン用として発売されているバンチだが、復元力に優れシワになりにくいため、熱帯気候のバンコクでも人気だそう。多湿な日本の夏にも適した生地だ。

Q9:冬に映える生地で仕立てたい
A:英国のフランネルがいいですね。大定番はフォックス ブラザーズですが、ホーランド&シェリーの「クラシックフランネル」も素晴らしい生地です。ウインドウペーンやチョークストライプなど柄物でお仕立てになるのもおすすめです。

Q10:シーズン着られる生地を選びたい
A:これまでおすすめしてきたロロ・ピアーナ「タスマニアン」、エスコリアル、ドーメル「アマデウス365」、ハリソンズ「フロンティア」はいずれも真冬以外着用できます。ハリのある生地がお好みなら「フロンティア」を、滑らかなタッチがお好きならそれ以外をお試しください。

Q9:ホーランド&シェリーの「クラシックフランネル」。目付け違いやカシミアブレンドなど、さまざまなクオリティのバリエーションでフランネルを揃えたバンチだ。英国生地らしくしっかり重厚で、着込むほどに馴染んでいく感覚も魅力的。

サルトリア ラファニエロ大阪府大阪市中央区淡路町2-5-8 船場ビルディング309
TEL. 06-4256-4210
www.raffaniello-jp.com
靴磨きの「ザ ウェイ シングス ゴー」、洋服お直し「ラボラトリオ」、高級洋品店「アルベロ」などさまざまな注目店が入居する「船場ビルディング」内で営むテーラー。完全予約制。納期6~8ヶ月。オーダー価格スーツ32万円~、ジャケット23万6000円~

本記事は2019年5月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 28

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