PAUL FEIG'S MIXED BLESSING
お洒落監督の流儀
―ポール・フェイグ―
August 2020
ガウン New & Lingwood
シャツ Anto of Beverly Hills
タイ Charvet
メガネ¥24,800 Prada(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス Tel.0120-990-307)
スティック、リング ともに参考商品 Cartier(カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-301-757)
時計「GMTマスターⅡ」(本人私物) Rolex(日本ロレックス Tel.03-3216-5671)
成功した今のポールが当時の自分に会ったら、何と声をかけるだろうか?
「“くよくよするな”と言うでしょうね。でも、そんな言葉を信じてもらえるかわかりません。このときの不安こそが私を進むべき道へと導いてくれたのですから。メッセージを送るとすれば、“そのまま続けろ、不安に押しつぶされるな”でしょう。こうした不安は追い風になりましたが、パニックに陥って頭が回らなくなり、アイデアが出てこなくて収入が途絶えかけたこともあります」
コロナ禍に始めたインスタライブ COVID-19のパンデミックは世界中の人々に影響を与えた。ひとりひとりの死生観や影響力が問われている。ポールは心配無用だ。彼にはいかなる状況でも変化を起こし、コミュニティの士気を高め、チャリティを推進する力がある。ロックダウンの間、彼は自宅からインスタグラムのライブ配信を行うという最善の方法で成果をあげた。
「世界中の誰もが同じ試練に直面している状況で、絆をより深めたいと考えていたんです。9.11の同時多発テロ後、コメディは死んだ、アイロニーは死んだといわれましたが、すぐもとの状態に戻りました。私はロックダウン前に、あるドラマのパイロット版をノースカロライナで撮影していましたが、感染のリスクが高すぎるので中断しました。責任者として感染対策に違反するスタッフを出したくありませんでしたし、まだ隔離段階にすら入っていなかったものの、撮影を続けるのは正しくないと感じたのです」
本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 35