PAUL FEIG'S MIXED BLESSING

お洒落監督の流儀
―ポール・フェイグ―

August 2020

text tom chamberlin photography robert spangle

スーツ Anderson & Sheppard
シャツ Anto of Beverly Hills
タイ 参考商品 Turnbull & Asser(ヴァルカナイズ・ロンドン Tel.03-5464-5255)
ブートニエール Charvet
チーフ 参考商品 Lanvin(コロネット Tel.03-5216-6518)
メガネ¥24,800 Prada(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス Tel.0120-990-307)
ハット Bates
ブーツ Frye
チェーン付きのヴィンテージ懐中時計 Omega(オメガお客様センター Tel.03-5952-4400)

 彼がドラマを手がけるのは初めてではない。これまでに『30 ROCK/サーティー・ロック』(2007年シーズン1の1エピソード)やUS版の『ジ・オフィス』(2005 〜2011年のうちの15エピソード)、『マッドメン』(2007年の1エピソード)などの監督を務めてきた。『This Country』と並行して『Zoey’s Extraordinary Playlist(原題)』と『Love Life(原題)』というふたつのドラマも制作している。

 映画制作が棚上げされているわけではない。進行中のNetflixオリジナル作品は、『ゴーストバスターズ』(2016年)並みのスケールで、制作を心待ちにしていた彼は再開に胸を躍らせている。

「『The School for Good and Evil(原題)』というシリーズ小説を原作とする映画で、『アナと雪の女王』と『ハリー・ポッター』を合わせたような作品です。『ゴーストバスターズ』以来、大作をつくりたくてウズウズしていました。主人公は、昔のおとぎ話の世界に住む10代半ばの少女ふたり。ひとりはプリンセスに憧れ、もうひとりは魔女の娘で、ふたりとも希望とは違う学校に入れられてしまいます。何が善で何が悪なのか、考えさせられますね。女性のエンパワーメントがテーマでありながら、ユーモラスでもあります。

 ご存じのように、私はジャンルの壁を超えるのが好きで、これが初めて手がけるファンタジー作品になります。でも、私なら何でも面白くできる。それが私の信条ですから。どうやって再現し、どうやってキャラクターを着地させ、どうやって設定にリアリティを持たせ、どうやって面白くしましょうかね」

本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 35

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