January 2020

フィレンツェの至宝
“LIVERANO & LIVERANO”が指南する
一生モノの仕立て方 Q&A

text hiromitsu kosone
photography mitsuya t-max sada

Q11:
曲線美を重視し、エレガントな端正さと軽やかさを併せ持った佇まいがリヴェラーノの真骨頂。ラペルはしっかりと太く、ウエストのやや高い位置からロールしているのが印象的だ。

Q12:近年、広めの肩幅が注目されているが、長い目で見てどうか?
A:リヴェラーノでも肩幅は広めにしていますが、これは流行ではなく長年のスタイルです。ですからトレンドに合わせて肩幅が急激に変わることはありません。

Q12:肩幅は広めにとり、胸回りに適度なスペースをとって男らしいエレガンスを強調。またフロントダーツをとらずに仕立てることで、柄が一枚に繋がるのも特徴。

Q13:パンツのプリーツはどのように設定すべき?
A:スーツでノープリーツというのは考えにくいですが、あとは体型や生地、着用シーン次第でしょうか。恰幅のいい方なら2プリーツがお似合いだと思います。

Q14:ベルトレスか、ノーマルか
A:リヴェラーノではベルトループ付きを基本としています。ちなみにアントニオも私もベルトループ付きのパンツにあえてベルトをせず、サスペンダーで吊り下げることが多いですね。

Q14:ベルトループ付きのパンツにサスペンダーというスタイルもリヴェラーノのアイコン。

Q15:パンツの丈はどれくらいがベストか
A:リヴェラーノではずっと変わらず、ノークッションの丈でお仕立てしています。裾がダボつくと目線が足元に向いてしまい、脚が短く見えてしまうように感じるからです。

Q16:一生愛せるコートを仕立ててみたい
A:ドッピオ ウーゾ(ダブルブレスト)のコートがリヴェラーノの定番になっています。襟が大きく男らしい貫禄があり、背中にピエゴーネというプリーツが入っているのが特徴です。

Q16:コートの定番スタイルはこちらのドッピオ ウーゾ。上襟・ラペルともに大きく、逞しい表情だ。袖はターンナップカフスで、スポーティな趣も備えている。背中には大きなプリーツが入っているのも特徴だ。

サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からアルノ川の方へ数分歩いたところに位置するサルトリア。ビスポークだけでなく既製のスーツやジャケット、カジュアルウェアも展開し、美しい色彩表現によって唯一無二のリヴェラーノ・ワールドをトータルウェアで表現している。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 29
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