February 2020

FNCIACORTA, THE TREASURE OF LOMBARDIA

郷愁の泡、フランチャコルタ。

現代アートに彩られたワイナリーは最新の設備を導入し、
フランチャコルタの未来を探っている。
photography takehiko niki

Franciacorta Winery 02CA’DEL BOSCOカ・デル・ボスコ

ステファノ・ボンバルデイエーリによる空中に吊られたサイのオブジェ。

最新の設備で新たな地平を拓く 場内のいたる所に現代アートが飾られ、ワイナリーというよりは美術館のような雰囲気だ。だがワイン造りには一際こだわっている。

 例えば、ここでは世界でも稀なブドウを“洗う”行程を行っている。ブドウのジャグジーと呼ばれる専用の機械で、ブドウについた銅成分や亜硫酸を洗い流すのだ。

 それからポンプによるストレスを極力避けるため、タンクがエレベーター式となっており、重力によってブドウ液を移動させるシステムも取り入れている。

 キュヴェ・プレステージは黄色のセロファンに包まれているが、これは紫外線をカットするための工夫だ。ここはフランチャコルタの新しい地平を切り拓く場所なのだ。

本記事は2019年9月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 30

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