February 2020

FNCIACORTA, THE TREASURE OF LOMBARDIA

郷愁の泡、フランチャコルタ。

フランチャコルタで初めて有機栽培に挑戦。
自然と共生することの大切さを教えた老舗ワイナリー。
photography takehiko niki

Franciacorta Winery 04BARONE PIZZINIバローネ・ピッツィーニ

2007年に稼働を始めた新ワイナリーは環境に影響を与えないよう設計されている。コンセプトは“オープンキッチン”。

有機栽培に果敢に挑むパイオニア 1998年、他のワイナリーに先駆けて有機栽培を始めたパイオニア的存在。除草剤、殺虫剤を使わず、自然の中にあるものだけでブドウを育てている。

 その試みは20年前にはまったく理解されず「なぜそんなことをやっているんだ」と首をひねる人も多かったとか。

 しかし環境保全を第一とするビオ・メソッドは次第に受け入れられ、現在では3分の2以上のフランチャコルタが有機栽培となっている。

 またワイナリーには1750年の作曲家モーツァルトの来訪、1809年に行われたナポレオンによる土地調査の記録など、フランチャコルタ地方の古い記録もある。1927年にはかつてのオーナー貴族、バローネ・ピッツィーニが、イタリアで最初のゴルフコースを造ったことでも知られている。

左:有機栽培によって育てられたブドウたち。
右:キュヴェ“ゴルフ1927”(左)は、イタリアで初めてゴルフコースが造られた故事に基づく。“バニャドーレ”(中)は樹齢20 年以上の木からのみ造られる。“アニマンテ”(右)はワイナリーのスタンダードキュヴェだ。

本記事は2019年9月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 30

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