February 2020

FNCIACORTA, THE TREASURE OF LOMBARDIA

郷愁の泡、フランチャコルタ。

地元の貴族と醸造家、ふたりの出逢いが
1961年、初めてのフランチャコルタを生み出し
現在の隆盛の礎を作ったのだ。
photography takehiko niki

Franciacorta Winery 03BERLUCCHIベルルッキ

400年前に作られたこの地方最古のセラー。1961年に造られたフランチャコルタ最初の3000本のうち最後の1本が残っている。

すべてがここから始まった フランチャコルタにて、初めてスパークリング・ワインを造ったのがベルルッキである。

 1955年、地元の貴族であったグイド・ベルルッキは、醸造家フランコ・ジリアーニにワイン造りを相談した。

 この地がスパークリング・ワイン造りに適していることを見抜いたフランコは、1961年、シャンパーニュ式の瓶内二次発酵を経たワイン3000本を世に出した。これがフランチャコルタの原型である。

 本格的な味わいを持ったそのワインは大成功を収めた。その後、他のワイナリーも続々と後を追い、現在の隆盛に繋がるのである。

 今では550haの畑と1200万本の貯蔵量、年間400万本の出荷量を誇るフランチャコルタ最大のワイナリーとして、その頂点に君臨している。

本記事は2019年9月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 30

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