September 2021

DESIRE FOR LUXURY, MAYBACH

マイバッハの世界Vol.02
世紀を超えたラグジュアリーの最高峰

堂々100年、それは革新の歴史
マイバッハの誕生から、1世紀の時が経つ。
text shintaro watanabe

 1921年、1台のドイツ車がこの世に誕生した。“W3”と呼ばれるそのクルマは、当時としては革新的な技術をいくつも備えると同時に、インテリアは贅を尽くした素材に囲まれていた。いまでいうところの「高級車」の原点のようなそのクルマこそ、マイバッハの記念すべき第1号車であった。

写真左はウィルヘルム・マイバッハ、右は息子のカール・マイバッハ。優秀なエンジニアであった父の背中を見て育った息子もまた技術者としての才能を開花し、親子で後世まで語り継がれる高級車を生み出した。

 ウィルヘルム・マイバッハはエンジニアとしての才能をダイムラー・モーター社のゴットリープ・ダイムラーに見出され、ふたりで数々のメルセデスを開発する。ダイムラーの死後、マイバッハは息子のカールとともに1918年にマイバッハ・モトーレンバウという会社を立ち上げ、飛行船のエンジンなどを設計しつつ、ふたりで作り上げた自動車がW3だった。

 1941年にマイバッハはいったん消滅するが、2002年に当時のダイムラー・クライスラーがマイバッハブランドを復活させる。そして現在は、メルセデスが展開するブランドのひとつとして高級車の頂点を極めている。

W3は高級車の原点ともいうべきクルマで、贅沢な内装のみならず当時は性能面でも秀でた存在だった。

当時の広告より、12気筒エンジンを搭載したマイバッハ・ツェッペリンのもの。

現在は量産車だけでなく、コンセプトカーによるマイバッハの世界観の表現も積極的に行っている。メルセデス・マイバッハの電気自動車のコンセプトカーも発表され、話題となっている。

本記事は2021年9月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 42

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<本連載の過去記事は以下より>

マイバッハの世界Vol.01 次元の違う、ステイタスを