CHRISTIE’S JAPAN

落札記録を更新し続けた
オークションの世界

June 2021

photography Christie’s Images Limited 2021

「ロマネ・コンティ 1988」1ケース(6本)はワイン部門最高額となる約3200万円で落札された。Christie’s(クリスティーズ ジャパン Tel.03-6267-1766)

「時間的余裕が生まれるオンラインオークションは熟考後に入札できるため、ライブオークションでは迷っていたような方も積極的に参加してくださっていたようです。ミレニアル世代の富裕層のお客様による落札が増えた一年でもありました。また、より希少で状態のいいものを買おうとする流れが、日本人のトップ顧客に見受けられました。今まで日本人は海外の顧客に競り負けることが多かったのですが、1回のオークションで約4億円分もの時計を日本人の方が落札していたほどです」

 たとえ現物を見られなくても、いいものには対価を惜しまない、そんな富裕層の真摯な姿勢が垣間見える。

「自宅で過ごす時間が増えたことで美術品等に対する更なる興味、そして魅力の再発見へと繋がったのではないでしょうか。今年も巷では滅多に出合えないような品の出品が予定されていますので、ぜひご注目ください」と山口氏。それでは昨年落札された超高額品の一部を見ていこう。

トップグレードのブルーダイヤ2粒を全く同じ3.29ct.の大きさで揃えるという希少性で注目を集めたイヤリング。落札額は予想を遥かに超える約6.6億円。Christie’s(クリスティーズ ジャパン Tel.03-6267-1766)

12.11ct.のダイヤモンドが眩しいリングは約17億円で落札された。これは2020年ジュエリー部門第一位となる額。Christie’s(クリスティーズ ジャパン Tel.03-6267-1766)

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 39

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

いま超高級品が元気!

類い稀なるエルメスの ポロサス クロコダイル

フィレンツェ10年仕込み! 新星“ORMA”が人気沸騰の予感

MOF受章職人による パリ発の研ぎ澄まされた鞄

オーダースーツの新潮流は 仕立て映えするソフトラグジュアリー

極上素材のセットアップで 優雅なリラックス時間を

群を抜くしなやかさの 極上レザーブルゾン

トゥールビヨンという 原点への敬意

限られた者だけが 手に入れられる“音”

毎日使える 1000万円超えの機械式時計

日本における マセラティ絶好調の理由

数千万〜億超えのクルマが 次々と完売!

人気が急上昇 国内の億超えリゾート物件