Friday, August 18th, 2017

Charged Affairs

外交官ハレンチ物語

text nick scott

左:マウントバッテン伯爵と夫人のエドウィナ(1940年頃)。右:ロンドンで催された自らの祝賀会でマウントバッテン伯爵夫人を歓待するネルー元首相(1955年)

 イギリス生まれの米国フランス大使で、民主党の大物だった女性、パメラ・ディグビー・チャーチル・ヘイワード・ハリマンにも触れねばなるまい。あくまでも噂だが、12歳の少女だったパメラは、ドーセットで乗馬を楽しんでいるとき、「サーンアバスの巨人」と呼ばれる地上絵の男根を飛び越えながら「なんて大きいの!」と叫んだらしい。

 パメラの華麗な恋愛遍歴の始まりは、19歳からだ。彼女はウィンストン・チャーチルの息子ランドルフと合コンに出かけ、その場でプロポーズを受けた。だが結婚から数年で若い夫が出征すると、英国首相官邸に住んでいながら、米国の鉄道王の御曹司(29歳上)、米国大使のジョック・ホイットニー、CBSネットワークの創業者ウィリアム・ペイリー(彼はパメラを世紀の愛人と呼んだ)、ジャーナリストのエドワード・R・マロー、ふたりの連合軍司令官、フレデリック・L・アンダーソンとチャールズ・ポータル卿と手当り次第に情事を重ねた。

 1946年にはランドルフと離婚。その後もジャンニ・アニェッリ、アリ・カーン、エリ・ド・ロスチャイルド男爵、スタブロス・ニアルコスといった富と権力に恵まれた大勢の男たちと浮き名を流し、1960年には映画プロデューサーでパシフィックエアラインズ会長のリーランド・ヘイワードと再婚。さらに、フランク・シナトラとの関係を経て、3人目にして最後の夫W・アヴェレル・ハリマン(元恋人で民主党幹部、そして外交官)と再々婚を果たした。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 17
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