A PATRIOT'S PLAYLIST: TEN SONGS THAT DEFINE AMERICA
愛国者のプレイリスト:
アメリカを象徴する10の歌
February 2020
BRUCE SPRINGSTEEN – MY HOMETOWN
ブルース・スプリングスティーン『マイ・ホームタウン』
Born to Run(邦題:『明日なき暴走』)以外では、『マイ・ホームタウン』は最も典型的なスプリングスティーンの曲かもしれない。スプリングスティーンは歌の中で、おそらくニュージャージー州の小さな町で、父親と一緒に故郷をドライブしたことを懐かしく思い出している。人種間の緊張や失業といったことが問題になる前の話だ。最終的には、パートナーと息子と一緒に荷物をまとめ、町を離れることを想っている。
『マイ・ホームタウン』は、小さな町の疎外感と、ラストベルトの工業の町が直面している、ゆっくりとした死の両方を表している。
この歌は、1985年にリリースされたときよりも、今日のほうがさらに心に響いてくる。
N.W.A-STRAIGHT OUTTA COMPTON
N.W.A『ストレイト・アウタ・コンプトン』
N.W.Aが1991年に『ストレイト・アウタ・コンプトン』をリリースしたとき、誰もが度肝を抜かれた。 彼らの歌詞は真の闘争の場から来ており、N.W.Aもまた、わざとショッキングで刺激的な歌を歌った。冒とく的で暴力的な薬物関連の歌詞を使用し、注目を集めた。彼らは大成功し、すぐに世界で最も危険なグループと呼ばれるようになった。それはもちろん彼らの魅力を、より輝かせただけだった。
実際、彼らは才能豊かな作詞家であり、挑発的な歌詞の背後にあるウィルソン・ピケット、ファンカデリック、ザ・ウィンストンズ、ジェームス・ブラウンなどがサンプリングされたN.W.Aの音楽は、知性的で、学識に富んでいた。彼らはまた、アルセニオ・ホールのトークショー中にわざと逮捕されるなど、悪名高いステージスタントを行い神話を作った。その後、急成長することになった“リアリティ・テレビ”のコンセプトを活用した最初のグループのでもあった。