TIME AND TIDE

進化する傑作、サブマリーナー

March 2021

text ross povey

最新型は、待ってでも手に入れる価値がある。

 2012年に発表されたRef.114060は、ロレックスの革新技術を結集したノンデイトのサブマリーナーだ。ムーブメントは引き続きキャリバー3130だが、スチールケースのラグ部分が幅広に変更された。この太いラグを持つケースはコレクターの間で“マキシケース”と呼ばれ、GMTマスターやサブマリーナー デイトにも採用された。ダイヤル中央下のテキストは4行表記のままで、針とアワーマーカーにはロレックスが開発した夜光塗料を施したクロマライトディスプレイが採用されている。また、ベゼルには色褪せしにくく傷にも強いセラクロムが使用されている。

 そしてついに2020年、長く輝かしい歴史に続く最新章が幕を開けた。新しいサブマリーナーは人気モデルとなるだろうか。答えはもちろんイエスだ。入手困難になるだろうか。ほぼ確実にイエスだ。では待ってでも手に入れる価値はあるだろうか。何の迷いもなくイエスだ。

 サブマリーナーのすごいところは、水深300mまで潜るときも、シュノーケリングをするときも、愛車を駆るときも、ホテルで酒を愉しむときも、どんなときも期待を裏切らないことだ。

本記事は2021年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 38

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