THE PROUD FATHER
RAKISH MANは、
クラシック・カーを愛する
March 2020
モンテカルロのカジノにて新しい愛車ジャガーXK120とタキシード姿のガンディ。
39歳の彼はいった。
「クルマを集め、組み上げる行為はひとつの中毒ですよ。歴史を守ることが趣旨なんです。私たちは、古いクルマを次世代のためにレストアしています」
ガンディのクルマ愛はジャガーから始まった。
「僕が8歳のときに、ジャガーがシルクカットXJR-9LMで88年のル・マンを制したことを憶えています。4年後、ジャガーはXJ220を発表しました。あれは当時、世界最速の量産車でした。うちはすでにジャグ・ファミリーでしたね。父も祖父母もXJを持っていましたから。僕はジャグの後部座席で育ちました」
紳士階級のレーサーのスリルに富んだ冒険は、長年にわたって人々を惹きつけてきた。ル・マンでの勝利を祝うべく、サヴォイ グリルに乗り込み、マシンとともにダイニングテーブルを囲んだベントレー・ボーイズは特に有名だ。
また、ル・マンへの参戦中、夜間は紺のピンストライプ柄スーツで運転し、昼間はよりカジュアルなプリンス・オブ・ウェールズ・チェックに着替えてから走ったロブ・ウォーカーのような人もいる。ウォーカーのパスポートに記載された職業は“紳士”であった。
XK120にはル・マンにおける伝統があり、ガンディの車両もレース可能な仕様となっている。彼は競技用ライセンスを持っており、この車両をミッレミリアにエントリーする予定だ。