時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!
PARMIGIANI FLEURIER
<パルミジャーニ・フルリエ>
October 2021
トンダグラフ3時位置にクロノグラフの30分積算計、6時位置にトゥールビヨン、9時位置にスモールセコンド、12時位置にパワーリザーブ表示を配置。自社製ムーブメントPF354は298の部品で構成され、65時間のパワーリザーブを備える。トゥールビヨンブリッジの面取り加工や、香箱のペルラージュ仕上げなど、部品のひとつひとつが芸術品のように美しい。ハバナカラーのアリゲーターストラップはエルメス製。手巻き、18KRGケース、43mm。¥25,179,000 Parmigiani Fleurier(パルミジャーニ・フルリエ Tel.03-5413-5745)
革新的かつ芸術品のような優美さ パルミジャーニ・フルリエは、天才的な独立時計師ミシェル・パルミジャーニ氏によって1996年に立ち上げられたブランドである。腕利きの修復師としてもキャリアを重ねてきた彼は、貴重なアンティーク時計に触れて理解することで、やがて“神の手をもつ時計師”と呼ばれるほどにまで成長。芸術的かつユニークなその時計作りは、クラシックでありながらどこかモダンな個性が加えられており、世界中の愛好家たちを魅了している。
ここで紹介するローズゴールドとスレートグレイダイヤルの組み合わせはいかにも彼らしいルックスだが、トゥールビヨンとクロノグラフをひとつのキャリバーに組み込むという構造はありそうでなかったレアなコンプリケーションで、非常に高度な技術を要する。精巧さは装飾などのディテールにも見られ、エレガンスの真髄が見事に表現されている。
デルタ型のスケルトン時分針により、トゥールビヨンやクロノグラフが鑑賞しやすい。スレートグレイのダイヤルの表面には、凝ったギヨシェ彫りが美しく施されている。
本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 41