October 2021

時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!

BLANCPAIN <ブランパン>

左:フィフティ ファゾムス オートマティックフランス海軍の依頼を受けてブランパンが開発した「フィフティ ファゾムス」は、ロック機構付回転ベゼルを備える現代的なダイバーズウォッチとして1953年に誕生。そのスタイルは今も変わらないが、視認性に優れる大きなベゼルに耐傷性に優れるセラミックを組み合わせるなど、現代風にアップデートされている。ネイビーブルーとレッドゴールドの組み合わせは、華やかで色気に満ちている。300m防水。自動巻き、18KRGケース、45mm。¥3,872,000 Blancpain(ブランパン ブティック銀座 Tel.03-6254-7233)

右:フィフティ ファゾムス バチスカーフ初代モデルの誕生から数年後に登場した“バチスカーフ”は、スリムなベゼルや読みやすい表示が特徴。2013年に復刻してからは、モダンダイバーズの代表として人気を集める。このモデルは赤みが美しいセドナ®ゴールドを使用し、ケースはややコンパクトな43mm。さりげなくも個性のある時計になっている。ナイロン製ストラップのおかげでエレガントさとカジュアルさの両方を楽しめる。300m防水。自動巻き、18Kセドナゴールドケース、43mm。¥2,717,000 Blancpain(ブランパン ブティック銀座 Tel.03-6254-7233)

原点モデルだからこそ高級感が楽しい 数ある時計ジャンルの中でも、最も杓子定規にしなければいけないのが、ダイバーズウォッチである。そもそもの始まりが潜水時間の経過を計測するための計器であり、しかも水中でも問題なく動作するための精度や防水性、そして堅牢さなどが求められる。故障すると潜水士の命を危険にさらしてしまうため、JISやISOといった国際規格によって、ダイバーズウォッチの規格は決められているのだ。

 いうなれば道具であるため、ラグジュアリーの要素は少なくて当然なのだが、ダイバーズウォッチの原点として1953年に誕生したブランパンの「フィフティ ファゾムス」は別格だ。これまでに積み上げてきた信頼性と高い機能性をベースに、ゴールドケースやハイ・コンプリケーションモデルを続々と製作。“道具でありながらラグジュアリー”という相反する個性を、見事にまとめ上げている。

フィフティ ファゾムス トゥールビヨン 8デイズ300m防水の本格派だが、12時位置にトゥールビヨンを組み込んだハイ・コンプリケーションモデル。しかも後ろ側からの回転するキャリッジを支えるフライングトゥールビヨンを採用しており、タフな時計でありながら、どこか繊細で優雅。さらにシースルーバックとなっており、繊細なメカニズムをしっかり堪能できるのだ。ちなみにパワーリザーブは8日間。これは頻繁にリュウズ操作をすることで故障の原因をつくらないことにもつながるだろう。自動巻き、18KRGケース、45mm。¥14,410,000 Blancpain(ブランパン ブティック銀座 Tel.03-6254-7233)

本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 41

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

HUBLOT <ウブロ>

PATEK PHILIPPE <パテック フィリップ>

時計大特集: 百花繚乱!いま超高級時計が元気!

RICHARD MILLE <リシャール・ミル>

JAEGE-RLECOULTRE <ジャガー・ルクルト>

MONTBLANC <モンブラン>

A. LANGE & SÖHNE <A.ランゲ&ゾーネ>

CARL F. BUCHERER <カール F . ブヘラ>

PARMIGIANI FLEURIER <パルミジャーニ・フルリエ>

TUDOR <チューダー>

JAQUET DROZ <ジャケ・ドロー>

HERMÈS <エルメス>

HARRY WINSTON <ハリー・ウィンストン>

ROLEX <ロレックス>

GRAND SEIKO <グランドセイコー>

IWC <アイ・ダブリュー・シー>

CHOPARD <ショパール>

PANERAI <パネライ>

BREGUET <ブレゲ>

AUDEMARS PIGUET <オーデマ ピゲ>

VACHERON CONSTANTIN <ヴァシュロン・コンスタンタン>

CORUM <コルム>

H. MOSER & CIE <H.モーザー>