August 2018

STYLE HEROES: ANDY WARHOL

アンディ・ウォーホルのスタイル

text aobh o’brien-moody

 ウォーホルのアートと同じくらいファッションに影響を与えたのは、彼自身の格好だ。他の多くのセレブ・クリエイターたちと同様に、彼は彼自身の強烈で個性的なスタイルを持っていた。皮肉なことに彼のファッションは、鮮やかなプリント作品の美しさとは、まったく異なる美学に貫かれていた。彼は派手な色を好まず、無彩色の服ばかりを着て、革のジャケットと暗いサングラスを愛用したのだ。

 トレードマークであるシルバーのかつら、青白い肌と痩せこけた顔により、ウォーホルは別世界から来たように見えた。彼は有名なニューヨークのクラブ、スタジオ54に入り浸っていたが、派手なゲストたちのなかで、地味な彼が異様な存在感を放っていた。

 ウォーホルは、自分をどう演出すべきかを心得ていた。

「ファッションとは、どこかへ出かける時に、身に着ける何かではない・・それは出かける理由そのものなのだ」

THE RAKE JAPAN EDITION International
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

サム・ヒューアン インタビュー

俳優エド・ハリス 独占インタビュー