Wednesday, April 8th, 2020

紳士が愛する名作服地 01

SMITH WOOLLENS “ABACUS”
スミス・ウールンズ “アバカス”

ウィンザー公も愛した柄も
ラインナップした新作服地
スミス・ウールンズが発表した新作服地「アバカス」は、
クラシックでありながら今日のライフスタイルにもマッチした
ミディアムウェイトの平織り服地。
text & photography(italy) yuko fujita
photography jun udagawa, frederic aranda, yasutoshi sawano
styling akihiro shikata

甘撚りの糸を撚り増しして、強撚に近い感じのタッチを備えた低番手の36番双糸による300-320g/mの平織り服地「アバカス」。通気性のよさと涼感を備えながら仕立て映えもし、それでいてミディアムウェイトというのが、今までにない感じだ。三越伊勢丹イチ押しのプリンス・オブ・ウェールズ チェック。

 1921年にロンドンで創業したスミス・ウールンズは、骨太で英国然としたオーセンティックな生地ラインナップに定評があるマーチャントだ。2014年から英国最大のファミリーマーチャントLBD-ハリソンズグループの傘下となり、同グループの6ブランドの中で、地味だけれどもクラシックの核心を突いた生地コレクションは、突き詰めたゆえの強い個性を発揮している。

 秋冬の「ボタニー」、4プライや3プライのトラベルスーチング「フィンメレスコ」、ライト~ミディアムウェイトの「スーパーキッドモヘア」あたりが有名で、あの有名な玉虫色のソラーロの生みの親でもある。

 そのスミス・ウールンズの新作生地が、こちらの「アバカス」。太く引いた甘撚りの36番双糸を撚り増しして織られた生地は、フレスコほどドライではなくしなやかさも備え、非常にバランスのいい300~320g/mのミディアムウェイト。

 その中で今面白いと感じたのは、グレンチェックにボルドーのペーンをあしらったプリンス・オブ・ウェールズ チェックだ。かつてウィンザー公が着ていたことからその名がついた同柄だが、この直球感が今新鮮に映る。

What’s SMITH WOOLLENS?
"スミス・ウールンズ"とは何か?
ハリソンズ オブ エジンバラを筆頭に、ポーター&ハーディング、W.ビル、リア ブラウン&ダンスフォード、Hレッサー&サンズ、そしてスミス・ウールンズからなるLBD(リア ブラウン&ダンスフォードの略)-ハリソンズ グループの中の1ブランド。2014年から同グループの傘下に入った。質実剛健でクラシックなスーチングをラインナップしている。既製品では使われることはほとんどないが、サヴィル・ロウを筆頭にオーダーの世界では、彼らの生地は非常に高い評価を得ている。

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

DORMEUIL “15.7” ドーメル“15.7”(フィフティーン ポイント セブン)

HARDY MINNIS “2PLY FRESCO” ハーディー・ミニス“2プライ フレスコ”