RICHARD ANDERSON

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.1

May 2020

ロンドンとは9000㎞以上も離れていながら、
実にさまざまなサヴィル・ロウ・スーツが選べる我が国。
本家の超名門に加えて、当地で修行した
日本人テーラーも交えてご紹介しよう。
text hiromitsu kosone photography jun udagawa styling akihiro shikata

RICHARD ANDERSON“リチャード アンダーソン”

スーツ¥165,000 〜(メイド トゥ メジャー価格)Richard Anderson
シャツ¥36,000 Borriello/both by Isetan Shinjuku(伊勢丹新宿店 Tel.03-3352-1111)
タイ¥26,000 Bryceland’s(ブライスランズ Tel.03-6721-0133)
チーフ¥10,000 Drake’s(ドレイクス 銀座店 Tel.03-6263-9955)

正統派サヴィル・ロウの魅力が光るスタイル名門ハンツマンで頭角を表したリチャード・アンダーソンが2001年に創業。しっかりと芯地で構築し、スペースをもたせた胸回り、シェイプが効いたウエスト、緩やかにフレアする裾のラインといった王道的サヴィル・ロウ・スタイルを継承している。コンパクトなラペルやボタン間隔狭めなダブルブレストなど、控えめなデザインも好印象。こちらは伊ドラゴ社の生地「ヴァンテージ」で仕立てたメイド トゥ メジャースーツ。ドライタッチなブラウンウールに走るワイドピッチのストライプが往年のクラシックスタイルを彷彿させる。キリッとドレスアップして装いたい一着だ。

Detailなだらかな袖山の控えめな肩回り

パッドを用いて構築しつつ、袖山をビルドアップしすぎずなだらかに仕立てた肩回り。ノボリもイタリアと比べ緩やかで、スクエアぎみのショルダーラインがいかにもサヴィル・ロウ的な佇まいだ。

Key Person

リチャード・アンダーソンマスターテーラー
17歳でハンツマンに入門し、史上最年少の34歳で同店のヘッドカッターに抜擢された不世出の天才。2001年に独立し、当時ハンツマンのマネージングディレクターを務めていたブライアン・リシャクとともにサヴィル・ロウ13番地でテーラーをオープンした。

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

“サヴィル・ロウ・スタイル”とは何か?

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.2

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.3

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.4

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.5

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.6

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.7