Thursday, June 15th, 2017

OMEGA MASTER
私がオメガを愛する理由

時計の美しさや機能性、歴史、ブランドのスピリット……
そして盗視価値を見極めつつ集めたレアもの満載のコレクション。
text miki tanaka photography alessandro ottavianni
AO1_9649

コレクションの強い味方、時計コンサルタントのカルロ(中)と、時計技師エウジェニオ(右)。

 実は彼がオメガのコレクションを始めたのは12年前。骨董市で初めて買ったオメガ・シーマスターを専門家の友人に見せたら実はそれは偽物だったと判明したことに始まる。それなら本格的に勉強してコレクションしようと奮い立ち、今は時計コンサルタントの友人カルロや時計技師エウジェニオを味方に、その助言に従いつつコレクションを続ける。
「アート作品と同様、時計コレクションはある意味での投資です。だから好きなだけでなく専門家の正しい見立てに従うほうがよいと思っています」
 その成果もあり、アレッサンドロのコレクションはかなり奥が深い。スピードマスターがデビューした1957年の初期モデルから、1969年の月面着陸モデル、製造数も少なく販売期間も短いミリタリーモデルなどのリミテッドバージョンも多数揃えている。
例えば、RAF(ROYAL AIR FORCE)、PAF(PAKISTAN AIR FORCE)、ロイヤル・ブリティッシュ・ネイビーなどのレアものも揃う。
63年に販売中止されたPAFのレイルマスターは、鉄道員の時計のようで嫌だと言ってPAFがシーマスターと名前を変えさせたというエピソードが付いている。
 その辺りは普段からミリタリーウェアを愛する個人的なファッションの嗜好も色濃く反映している。
金庫にしまっておかず、実際に使用するものも多く、「オメガだけで全部で30本ぐらい持っていて、すべて好きですが、人間には腕が2本しかなくて、時計がたくさんつけることができないのが残念」なのだとか。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 14
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