MEET THE ABSOLUTE WORLD COOL LAPO

今、世界で最も注目されている男
ラポ・エルカーン

January 2016

photography alberto zanetti coordination kazunori iwakura
issue4

ワイドラペルのダブルのスーツは50年代のヴィンテージシルク生地を使ってルビナッチで仕立てたもの。リネンシャツはミラノのAD56、タイはハンツマン、ローファーはニュー&リングウッドだ。千鳥格子のアバルトは、お抱えのカスタムチームが手掛けた1点もの。

トラディショナルな要素を
革新的に前進させるのが好きなのです
-Lapo Elkann-

ラポ・エルカーンのスタイルとは? ラポ・エルカーンが確固としたスタイルを築いているのは、自分の中でのイエスとノーが明確だからだ。彼の中でのイエスとは?

THE RAKE あなたの欲求を満たしてくれるサルトリアはとても限られるのでは?

ラポ 私はとても難しい客だと思います。それは、私は何が欲しくて何が要らないかをわかっているからです。これまでに結構な数の仕立て屋で作ってきましたが、今好きなサルトリアはルビナッチです。スーツの9割は彼のところで作っています。彼は私の友人であり、彼はどれだけ私が難しいか、私が何を欲していて何が要らないかをわかっています。だから会話は簡単です。そして、最終的には彼は私の好きなものへと導いてくれます。歴史や伝統へのリスペクトを守りつつ、革新的なものを取り入れてくれるのです。

THE RAKE スーツスタイルにおける“ラポ流”のルールを教えてください。

ラポ ス ミズーラではストーリーのある古い生地で作るのが好きです。正直、新しい生地はあまり好みません。白のスーツは50年代のヴィンテージシルク生地にて、ルビナッチで作ったものです。それと、私のスーツにはフラワーホールに必ずイタリアの三色旗の刺繍を入れてあります。タキシードも含めたすべてのテーラード製品にです。そして、私はベルトが好きではないので、特にスーツのときはベルトは絶対にしません。私のスタイルはとてもはっきりしています。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 04
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