Tuesday, January 12th, 2021

THE LATEST CLASSIC

トム・スウィーニーの世界

ブリティッシュ・テーラーリングの中心、ロンドンでは若手テーラーの台頭が目覚ましい。
スタイリッシュなビスポークを代表する彼らのテーラーリング美学とは?
text yoshimi hasegawa
photography edward lakeman

Thom Whiddet / トム・ウィデット(右)1980年生まれ。ティモシー・エヴェレストのメイド・トゥ・メジャー部門でセールスと採寸を担当。2007年にメイフェアにルーク・スウィーニー氏と共にトム・スウィーニーをオープン。「クラシックな中にも華やかさのあるスタイル」が信条だ。

Luke Sweeney / ルーク・スウィーニー(左)1979年生まれ。ティモシー・エヴェレストのもとでカッターとして修業を積む。トム・ウィデット氏とロンドンのメイフェアに自らのテーラーをオープン。「基本を踏まえた上でオリジナリティのあるモダン・ブリティッシュなスーツを作りたい」。

 構築的な仕立てのミリタリーを彷彿とさせるスーツ。いまだにそれがブリティッシュ・テーラーリングのすべてと思っているならば、それはロンドンのトム・スウィーニーを知らない人だろう。

 長いテーラーリングの歴史を誇るロンドンにはサヴィル・ロウ以外にも多くのテーラーが存在している。その中でも最先端のモダン・ブリティッシュを標榜するのがトム・スウィーニーだ。 

 1990年代、新たなブリティッシュ・テーラーリングの潮流を作り上げたテーラー、ティモシー・エヴェレストのもとで知り合ったトム・ウィデット氏とルーク・スウィーニー氏。その後、二人が独立して始めたビスポーク・テーラーの名は、まさに二人の名前を組み合わせたもの。この名が示す通り、現在はテーラーリングと経営、両方の分野を二人で分担している。

「自分たちはラッキーだった。デザイナーはファッショナブルで若者が憧れるビジネスだったが、ビスポーク・テーラーは依然として古くさいイメージで、誰もやりたがる者はいなかった」とルーク。

飽くまで基本は3ピースアイコンである60年代から70年代のスターを彷彿とさせるクールな3ピースが彼らの基本のスタイル。ときに古臭くなりがちなウェストコートだが、Vゾーンが映えるように、どんな形にしろ、開口を大きめに取ることで新鮮に着こなせる。

本記事は2015年5月23日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 04

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