LIVING WITH ART

RAKISH MANは、
自宅にアートピースを飾っている

March 2020

ライフスタイル全般にこだわりを持つRAKISH MANたちは
芸術的感性もまた豊か。生活空間のあらゆる場所にアートピースを飾る。
cooperation mizoe art gallery
issue10

独学でファッションを学び、デザイナーとして活躍を続けるトミー・ヒルフィガー氏は、アメリカのコネチカット州のゴールドコーストに6年近くかけてリノベーションした自宅を持つ。各部屋にこだわりのインテリアとアートピースが飾られているが、上階・階段前のホールには18~19世紀の絵画を飾る。

 本ページの写真を見ればおわかりのように、あらゆるライフスタイルにこだわりを持つRAKISH MANの自宅の壁面には、決まってアートピースが飾られている。彼らにとってアートは、日々の生活に身近な存在。

 美しく部屋の雰囲気と調和した作品は、空間の格調を高めるインテリアとしても高い価値があり、心にゆとりをもたらしてくれる。自由な表現の鑑賞は、新たな創造にもつながるのだろう。

 豪邸を持つ彼らにとって、アートの所有の意義は自身のセンスを誇示するファッションアイテムなどとは異なる側面を持つ。社会的承認価値を高めることにつながるのだ。

 世界から評価される作品を手に入れる財力や、それを理解する教養、そして歴史や文化的価値を次世代へ継承する大きな責任も示すことになる。

 かつてヨーロッパの貴族や大富豪は、資産を何世代にも継承する狙いで絵画を所有したという。評価を得た“芸術作品”は、時としてその価値を何倍にも増幅させる―。

 近年その考えは世界に広まり、あらゆるアートが価値を高める傾向にある。実際、世界のオークションにおけるファインアートの売買動向を分析すると、2000年以降、年率平均8.9%で価格が上昇しているというデータもある。中国の富裕層を中心とするアジアのコレクターたちの台頭によって、現代アーティストの作品も高値で取引されるケースもみられる。
 
 しかし、そもそもアートは感性に訴えるもの。まずは自分が本当に気に入ったものを手に入れるべきであるし、世界の中からそんな作品を探し出す楽しみを理解できるのがRAKISH MANといえるだろう。

本記事は2019年11月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 31

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

RAKISH MANは、トレンドから距離をおいた 自分のスタイルをもっている

RAKISH MANは、 すべてに自分の決まった職人がいる

RAKISH MANは、 職人の仕事を美しい色彩で楽しむ

RAKISH MANは、玄人好みの生地を知っている

RAKISH MANは、 シガーを嗜む隠れ家を持っている

RAKISH MANは、 使い込むほどに味の出る鞄を知っている

RAKISH MANは、 ヴィンテージのリングを持っている

RAKISH MANは、 クラシック・カーを愛する