November 2022

EYE OF THE HAWKE

ホークの鋭い瞳
俳優:イーサン・ホーク

イーサン・ホークが『いまを生きる』でブレイクしてから、もう30年以上経つ。
彼は作品の大小を問わず人々を魅了し、また俳優業以外でも才能を発揮してきた。
その成功の秘訣と、彼が抱く騎士道の精神について訊ねた。
text tom chamberlin
photography charlie gray
fashion direction grace gilfeather

Ethan Hawke / イーサン・ホーク1970年、アメリカ・テキサス州生まれ。『いまを生きる』(1989年)で一躍注目を集め、『リアリティ・バイツ』(1994年)、『ガタカ』(1997年)などに出演。X世代を代表する人気俳優として不動の地位を築く。『トレーニング デイ』(2001年)でアカデミー助演男優賞にノミネート。俳優以外にも小説家、脚本家、監督にも挑戦するなど、多彩な才能を発揮。

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 遠くから弦楽器ダルシマーの音色とともに、ゆっくりと響きのいい音楽が聴こえてくる。それはまるで、規則で縛られた純粋無垢な男子生徒が、ひとりの大人の男性になろうとするときに現れる、心のともしびのようだ。徐々に大きくなるその音楽は、反逆の引き金が引かれる様子を表現している。男子生徒は薄汚れた靴でガタガタの古い机に上って、「O Captain, my captain!」と声を上げる―。

 これは、イーサン・ホークのキャリアの夜明けといえる映画『いまを生きる』(1989年)のラストシーンである。ホーク演じる勇気ある少年トッド・アンダーソンをはじめ、クラスの半数もの生徒が机の上に上り、ロビン・ウィリアムズ演じるキーティング先生へ感謝と惜別の言葉を送る、印象的な名場面である。

 2022年、ホークの鋭い瞳は輝き続けており、その旅はまだ終わらない。彼は映画界におけるキャリアで知られているが、『いまを生きる』以降、30年以上にわたって数多くの実績を積んできたのだ。

本記事は2022年9月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 48

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