October 2020

DISCOVER YOUR LOOK
この秋は“紳士の新法則”で服を楽しむ

イセタンメンズで見つける
この秋、どうしても“買い”の1着

Salt & Pepperホームスパンのような見た目をもちながら、スーパー120’sの原毛を使用しているため、しなやかなタッチで着心地は大変ソフト。起毛のホップサックのような特殊な組織にネップのような表情が混じっているのが特徴。ウェイトは使い勝手のよい270g/mで、ハンドメイドの仕立てと相性よし!


SARTORIA YPSILON サルトリア イプシロン
凜とした装いに合いながら
タッチは現代的な柔らかさ

サルトリア イプシロンの船橋幸彦氏は、77年からローマで修業。トミー&ジュリオ カラチェニを経て80年にローマで独立し、94年から2009年までミラノに工房を構えていた、限りなくイタリア寄りのイタロ・ジャポネーゼだ。フェデリコ・フェリーニに何着も服を仕立てていた氏の服には、今も古きよきイタリアの薫りがある。こちらは、ローマで最初に学んだニコラ・ペレグリーノ時代に、黄金のフルート奏者ガッゼローニに仕立てた服を再現したもの。軽やかさとローマらしい抑制の利いたラインが見事に溶け合った一着だ。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥221,000(オーダー価格)Sartoria Ypsilon シャツ¥27,000 Vanacore/both by Isetan Shinjuku(伊勢丹新宿店TEL.03-3352-1111(大代表)) タイ、チーフ property of stylist





HIDEAKI SATOヒデアキ サトウ
タートルネックニットでも粋な
洗練のミラノスタイル

ミラノスタイルの第一人者である佐藤英明氏のスーツは、ミラノらしい均整のとれた美しさだけでなく、実際に羽織るとアッと驚く、軽く柔らかな着心地も備える。決して服の個性を前に出さず、引き算を重ねて主張のある要素を排除しているあたりは、佐藤氏の人柄そのままだ。そのかわり、ミラノクラシックど真ん中の、シンプルに磨き上げた中の本当に細かいところに氏が考える中庸の美意識を宿らせている。10年後にこのスーツを着ても、ミラノスタイルという世界の中の服だから、決して古さを感じさせないだろう。VBCのソルト&ペッパーもソフトなタッチで、とても相性がいい。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥205,000(オーダー価格)Hideaki SatoIsetan Shinjuku(伊勢丹新宿店TEL.03-3352-1111(大代表)) ニット property of stylist


本記事は2020年9月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 36

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