Thursday, June 15th, 2017

COOL MUTHA FUQUA

クロサワのDNAに忠実な鬼才

text nick scott photography piers cunliffe

バルセロナにあるホテル アーツのペントハウススイートで、小誌の取材に応じてくれたフークア監督。

ハリウッドの多様性をもっと高めるには、実際に有意義な対話を進めるしかない 「行動を起こして、人々の心を開き、固定観念を打ち破り続けなきゃいけない。女優の役柄についても同じだ。観客に作品を観てもらって、満足してもらう。これからも映画のチケットを買ってもらうことができれば、ハリウッドもきっと変わるだろう。観客は優れたストーリーと感情移入できるようなキャラクターを求めているだけなんだ。

没入型の映画体験は僕らの想像を超えたものになるだろう だけど僕としては、これからも映画の楽しみを誰かと共有してほしい。あまりにもパーソナルな体験になると、他の皆と一緒に楽しめなくなってしまう。映画館で跳び上がったり驚いたり笑ったりしながら、観客全員で感情を共有しているというすばらしい感覚を味わってほしい。

ジェームズ・ホーナーが遺してくれた本作の音楽は、かけがえのないもの 彼は本当に偉大なアーティストで、大切な親友だった。ジェームズが亡くなったとき、彼のエージェントから「彼から預かったプレゼントがある」と連絡がきたんだ。持ってきてくれたのは、本作のために用意してくれていた7つの曲。“セブン”だよ……なんてクールなんだろう。クルー全員に聴かせたら、誰もが心打たれた。これでさらに士気が高まったよ。彼は最後まで一緒にいてくれたんだ。そんなジェームズに敬意を表したい。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 14
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