ALL in his STRIDE
ひとつを極める、“アンブロージ”
April 2020
「顧客たちが、スリムでベルト通しの付いた典型的な南イタリアのスタイルではなく、プリーツやサイドアジャスターといったサヴィル・ロウのディテールを求めている様子は興味深かったですね」
尊敬するのは、ラルフ・ローレン トラウザーズはスーツの下半分を占めるにもかかわらず、膨らんだラペルや胸部ばかりをべた褒めし、トラウザーズをなおざりにする紳士服店も多い。ジャケットは日中に脱ぐ場合もあるが、トラウザーズは常にスマートかつ快適であることが必要だ。つまり、ある意味ではジャケットより重要なのだ。ジャケット、ポロシャツ、ニットとうまく調和する服を仕立てる、トラウザーズ専門の優れた職人は、今日ますます必要になっている。
「より緩やかな形状と高めのウエストが好まれているようです。私の好みと同じですね。タイトすぎるトラウザーズは好きではありません」
だが、事業拡張という概念はハウスの哲学とは相容れない。