世界が注目する
日本のウェルドレッサー

TieYour Tie Florence
加賀 健二 ／ Kenji Kaga1964年生まれ。タイ ユア タイの日本での立ち上げに参画。2010年から伊セブンフォールド社の代表。フィレンツェ市内に本社兼ネクタイ工房を構え、昨年6月には「タイ ユア タイ フローレンス」をオープン。

サルトリア アレッサンドロ グエッラのウールカシミアスーツ、マロルのコットンリネンシャツ、タイ ユア タイ フローレンスのセッテピエゲタイ、イル ミーチョのビスポークシューズ。それぞれのアイテムに自分の理想のバランスをもっている。

世界中が注視するタイのスペシャリスト　昨年6月、フィレンツェの中心部にタイ ユア タイ フローレンスをオープンさせた加賀氏は、いつの時代も変わらない、自身の確固たるスタイルを築いているウェルドレッサーだ。クラシックの世界で最も注目を浴びている日本人といっても過言ではないだろう。

　この日着ていたナポリのサルトリア アレッサンドロ グエッラで仕立てたウールカシミアスーツは、襟幅9.5㎝、ゴージラインとボタン位置に加えて襟腰も低めでリクエスト。トラウザーズは股上深めで裾は21㎝と、こちらも昔から変わらない、氏のスタンダードの仕様だ。マロルのコットンリネンシャツは、カラーキーパーなしの柔らかな襟で長めの襟羽根。これも加賀スタイルの象徴だ。もちろん、ネクタイは自身が手がけているセブンフォールド社製のセッテピエゲ。クセのある一本が、氏のスタイルに深みを与えてくれるのだ。

シャツの襟は柔らかでカラーキーパーなしが基本。

フランコ・ミヌッチ氏から譲り受けた90年製の「ロイヤル オーク」。

イルミーチョのビスポークシューズ。トウとカカトは常にポリッシュ。

サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロンは、夏場はポプリ、冬場はフランジパーネを愛用。モンブランの万年筆「アマデウス」はコンパクトサイズなのがお気に入り。歳を重ねてしっくりくるようになったというルイ・ヴィトンはカード入れを愛用。

＜今季の注目＞
タイ ユア タイのセッテピエゲ
氏が手がけているタイ ユア タイ フローレンスのタイは、茶色のフレスコウールのセッテピエゲと、夏場にぴったりなベージュカラーのブークレレジメンタルタイで、各220ユーロ。レッドラビットのタイバーは各250 ユーロ。
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