RAKISH MENの最新スタイル 04
MARK CHO
シアサッカーもネイビーなら都会的に着られる
July 2020
Mark Cho / マーク・チョー1983年、ロンドン生まれ。米ブラウン大学を卒業後、ニューヨーク、ロンドン、上海にて勤務。2010年10月、アレン・シー氏らとともに香港にてアーモリーをスタートする。現在、香港に2店舗、NYに2店舗を構えており、非常に発信力のある、世界で最も名の知られたメンズショップのひとつにまで成長を遂げている。ドレイクスの筆頭株主でもある。
ネイビー×ブラウンのシアサッカースーツは、テーラーケイドでビスポーク。洒落感はたっぷりだが、香港だろうがニューヨークだろうが大都会の中に自然に溶け込んでくれる。オーセンティックな装いをちょっとした着眼点の違いで新しく見せるあたりは、氏ならではだ。BDシャツはアスコット・チャン、ニットタイはアーモリー、靴はヨウヘイ フクダのビスポークシューズ。
シアサッカーもネイビーなら
都会的でスペシャルな
涼感あるスタイルを築ける アメリカでのシアサッカースーツは1935年にブルックス ブラザーズが“パームビーチスーツ”というキャッチコピーとともにリゾートエレガンスを象徴する服として打ち出してから広まりを見せた。多くの方がイメージされるその後のアイビー的な装いでいうと、1960年の映画『のっぽ物語』でシアサッカーのジャケットに白のBDシャツと黒のニットタイを合わせたアンソニー・パーキンス、1968年の映画『卒業』で同じくジャケットにブルーのBDシャツと黒のニットタイにシアサッカージャケットを合わせたダスティン・ホフマンが思い出される。
そのシアサッカーをマーク・チョー氏は2020年にふさわしい形で、都会的に、そして素材がもつスポーティでエレガントな雰囲気はそのままに、実にスタイリッシュに着こなしている。
彼が選んだ生地は、ネイビー×ブラウン。シアサッカーの素材感そのものは変わらないが、ダークカラーのそれにすることで、リゾートやアイビー的な要素から引き離して、より都会的な装いへともっていける。2017年のISSUE18では、氏はツイードジャケットを黒×白の色合わせで都会的に装う提案をしてくれたが、今回のシアサッカーも発想は同じだ。
「暑い気候でも心地よく着られる薄手のシアサッカースーツは、これからの季節にぜひ活用したいアイテムです。今日はネイビーと茶のストライプのものを着用していますが、色の濃いシアサッカーは、スポーティなテーマで着られながら、装いに落ち着きを生んでくれます。街で着るのにもオススメできる1着です」
シアサッカーのリラックス感はそのままに
使い勝手のいいグレイウールも新鮮!シアサッカーはあの爽やかな水色×白のストライプが太陽にとてつもなく合うし、さらに生地のあの凹凸感がリゾート的な雰囲気を生み出しているわけだが、ストライプの色が水色からグレイに変わると、落ち着きがグッと増す。写真のジャン・トン氏(P68 ~参照)が着用しているのはリングヂャケットとアーモリーのダブルネームによる1着で、生地はVBCのエアウール。US$1500 The Armoury by Ring Jacket / The Armoury
本記事は2020年5月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 34