THE LATEST CLASSIC
トム・スウィーニーの世界
January 2021
photography edward lakeman

ここで注文できるビスポークの価格は2ピースで£2195から(20%のVAT税金込み)。フィッティングは通常2回。初めの1着には合わせるシャツによってドレスアップもダウンもできるクラシック・ネイビーの3ピース・スーツをすすめることが多い。
「仕立て自体はキャンバスを重視したブリティッテュ・テーラーリングだが、サヴィル・ロウでイメージされるミリタリールックではなく、キャンバスやパッドはごく薄い、軽いものを使用しているので、もっとライトで快適な着心地だ」
全体のラインはスリムでシェイプされ、着丈は通常よりわずかに短い。高いアームホールに細めのスリーブ、特に特徴的なのは肩のラインのロープド・スリーブへッド、すっきりとしたショルダーラインだという。イギリスのモダンな仕立てにイタリアのセンスを加味した新たなブリティッシュ・クラシックである。
はじめは1部屋、口コミのみで始めたビジネスは、今ではビスポーク専門のウェイハウス・ストリート店と、メイド・トゥ・メジャー(パターン・オーダー)と既製服専門のブルトン・ストリート店、ロンドン・メイフェアの中心に2店舗を構えるまでに成長した。
サヴィル・ロウのテーラーによっては仕立て映えのする張り感が特徴のブリティッシュ・クロスを好むところも多いが、「特にブリティッシュ・クロスに固執することはないよ。ビスポークはひとつひとつが異なるが、スーツの目的によって選ぶ生地は変わるのが普通だろ?」
本記事は2015年5月23日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 04