時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!
H. MOSER & CIE
<H.モーザー>
October 2021
エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン控えめなミニマルデザインを保ちながらフライングトゥールビヨンとミニッツリピーターを搭載するために、H.モーザーはミニッツリピーターのエキスパートであるタイムレス社の技術を採用。ミニッツリピーターのチャイムとハンマーをダイヤル側に配置したり、ゴングを湾曲させるなどして技術的課題をクリアした。6時位置のフライングトゥールビヨンには、ボールベアリングが取り付けられており、精度と計時機能を高めている。世界限定20本。手巻き、Tiケース、43mm。¥44,000,000 H.Moser & Cie.(エグゼス Tel.03-6274-6120)
ミニマルに研ぎ澄まされた“超高級” 実用性を備えながらも、独創的な発想と美徳を時計に宿すH.モーザー。ミニマリズムを極めた「エンデバー・コンセプト」シリーズから、フライングトゥールビヨンとミニッツリピーターを組み合わせた新作に注目したい。
ミニッツリピーターはもともと、暗闇でも音で時刻を知ることができるよう作られた機構。したがって秒針もインデックスも持たないこの時計に搭載し、しかも精度を高めるためのトゥールビヨンを合わせたのは理にかなっているといえる。さらに特筆すべきは、ケース素材にチタンを採用していること。その狙いはミニッツリピーターの美しく澄んだ音色を実現するためなのだが、仕上げが非常に美しく、ホワイトゴールドといわれてもわからないほど。ダイヤルのエレクトリックブルーと相まって、エレガンスを感じさせる超高級時計だ。
本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 41