Friday, July 23rd, 2021

MARK TALKS ABOUT JAPANESE CRAFTSMANSHIP

マーク・チョーが語るジャパニーズ・クラフツマンシップ Vol.2

SIGMAのフルサイズ・ミラーレス fp

世界の最高峰を知るマーク・チョー氏が認めた日本一のクラフツマンシップを紹介するこの連載。
今回はメイド・イン・ジャパンをリードする日本の光学機器製造メーカーSIGMAとSIGMA fpについて語る。
text yoshimi hasegawa

Mark Cho / マーク・チョー「男のための武器庫」たるワードローブ、およびメンズスタイル関連製品を提供するストアのアーモリー、英国のメンズウェアを代表するトータルブランドのドレイクス、ヴィンテージクローズを扱うDrop93を経営する若き企業家。メンズウェアのみならず、時計やカメラに造詣が深く、その鑑識眼は世界でも常に注目されている。
ブラウンリネンのスーツ The Armoury Model 11、ブルーシャツ The Armoury Holiday Shirt

 私がシグマに出合ったのは2005年、大学生で30mm F1.4を購入したときです。当時はまだ珍しかったAPS-Cデジタル一眼レフカメラ用に設計されたレンズで、価格も非常にリーズナブルでした。当時、ほとんどのレンズは35mmフィルム用に設計されていたので、このシグマの30mmよりも大きくて重かったのです。それ以来、私はシグマのArtレンズシリーズも所有しています。高品質で素晴らしい画 像を生み出すレンズです。The Armouryでは商品撮影によく使っています。

 実は、SIGMA fpの前からシグマ製のカメラのことは知っていました。中でもFoveon(フォビオン)センサーを搭載したカメラシリーズは技術的にかなり先進的だと思っていました。今回のベイヤーセンサーを搭載したSIGMA fpも、 既存のカメラとは異なる革新性を高く評価しています。このカメラは主に映画製作に適していますが、マニュアルレンズを使えば、非常にコンパクトなフルフレームのスチルカメラとしても十分に機能します。

 SIGMA fpを使い始めて1年弱になりますが、堅牢な作りとコンパクトなサイズが気に入っています。ホットシューやグリップ、ビューファインダーなど追加できるモジュール式のアクセサリーによる拡張性もいいですね。画質もいいですし、短い動画も撮ってみましたが、特にマニュアルレンズでの撮影がとても気に入りました。

 また、後で編集することなく、撮影時に調整できる「カラーモード」や「トーンコントロール」も便利です。

 カメラの外観もいいですね。とてもシンプルな形で、手に持ったときの感触がいい。 小さなカメラには価値があります。写真家の間にはこんな言葉があるのをご存じですか。「あなたにとって最高のカメラとは常に持ち歩けるもの」。fpはまさにそんなカメラです。

SIGMA fpwww.sigma-global.com/jp/cameras/fp/

The Armouryhttps://thearmoury.com

レンズ交換式カメラSIGMA fpは個性的なレンズとの組み合わせも楽しめる。チョー氏はMS光学のSonnetar50mm F1.1と合わせている。「最近のレンズはシャープな画像が得られますが、ソフトでユニークな画像が得られるレンズがあると嬉しいですね」



SIGMA fpは世界最小、最軽量(2021年4月現在)、35mmフルサイズベイヤーセンサー搭載のミラーレス一眼カメラ。13種類のカラーモード、21:9のアスペクト比のシネスコープなど多彩な映像表現を実現。WEBカメラとしても使用できる。デザインはデザイナーの岩崎一郎氏が担当。メイド・イン・ジャパンの哲学を象徴している。オープン価格。 Sigma(シグマ・フリーコール Tel.0120-9977-88)

POINT: ここがスゴイ!部品から組み立てに至るまで自社工場による一貫生産を行う。究極の精度を求めた製品作りは、絞りリングと本体部分が完全に一致したレンズ外径など、あらゆるディテールに及んでいる。45mm F2.8 DG DN ¦ Contemporary ¥82,500 Sigma(シグマ・フリーコール Tel.0120-9977-88)

本記事は2021年5月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 40

<本連載の過去記事は以下より>

マーク・チョーが語るジャパニーズ・クラフツマンシップ Vol.1