IN STEP WITH THE TIMES
“THE RAKE”に愛された男、ディエゴ・デッラ・ヴァッレ
October 2018
photography emanuele scorcelletti
アーカイブに残る初期の頃のゴンミーニ。現在発売されているものと作りはほぼ変わらない。
「クオリティと“イタリア的なムード”はわれわれのDNAです。人々はイタリアといえば、多彩な文化や美味しい料理、美しい太陽を思い浮かべるでしょう。トッズは、そんな要素を体現しています。われわれは“メイド・イン・イタリー”の旗印のもとに繁栄してきました。今度は国に対して恩返しをする番です」
その言葉通り、トッズはローマ闘技場の修復プロジェクトのメインスポンサーであり2500万ユーロを寄付している。
「寄付に対しては、どのような見返りも求めていません。われわれの会社は十分幸運でした。今度は国に何かお返しをするべきです」
世界的な成功を収めた後も、安易に時流に同調することはしない。
「われわれは、いわゆるミレニアル世代を追いかけるようなことはしません。われわれのお客様は、30歳以上で、クオリティとテイストに対して理解のある方々です。われわれは最もよい革と材料を、クラシックなデザインに落とし込んでいます。トッズの靴を買うということは、コンテンポラリーかつ不変の価値を持つものに投資するということなのです」
今でもクオリティとイタリア的クラフツマンシップの追求が、トッズの創業以来の変わらぬポリシーである。