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この秋は“紳士の新法則”で服を楽しむ

イセタンメンズで見つける
この秋、どうしても“買い”の1着

October 2020


AMBROSI NAPOLIアンブロージ ナポリ
常にぶれない
アンブロージというスタイル

サルヴァトーレ・アンブロージ氏はその強烈なキャラクターで、表舞台に出てから瞬く間に、トラウザーズをテーラードの主役アイテムへと昇華させ、家族経営の小さな下請けパンツ工房をキアイア地区の1等地に構える立派な工房へと成長させ、今日のパンタロナイオの地位を確立した立役者だ。ゆとりのあるワタリから細めの裾幅のテーパードシルエットで、ウエストの長い“持ち出し”は彼のアイコンでもある。普段からヘビーウェイトの英国生地を好んで使用しており、チャーチルはまさに大好物。¥110,000 Ambrosi NapoliIsetan Shinjuku(伊勢丹新宿店TEL.03-3352-1111(大代表))


MARCO CERRATOマルコ・チェラート
ミニマルさが美しい
ナポリ発トラウザーズ

「俺がイチバン!」と啖呵を切りたがるナポリ人の中で、マルコ・チェラートは控えめで、決して人のことを悪く言わない。自分のスタイルを強く打ち出すよりも、注文主が作りたいものを作るのが幸せという姿勢で仕事しているゆえ、ビスポークはいろいろなテイストがあるが、日本で展開するプレタはシンプルを極めた感じがいい。アンブロージよりもテーパードは緩やかで、いい意味での大人しさがあるが、ディテールはシンプルに装飾を削ぎ落しているぶん、研ぎ澄まされた感がある。腰回りのフィット感も素晴らしい。¥160,000 Marco CerratoIsetan Shinjuku(伊勢丹新宿店TEL.03-3352-1111(大代表))

チャーチルはクラシックな大柄に注目!こういうご時世だからこそ、本物は強い。クラシックの本質を突いた服は、新しさとは無縁であっても決して色褪せないし、長い年月を経ても輝きを失わない。だから、ナポリの一流サルトリアと質実剛健な英国生地という組み合わせは大いにありだ。その中でスタンドイーブンのチャーチルが面白いのは、ストライプのピッチが広かったりグレンチェックのブロックが大きかったり、ヴィンテージらしい大柄である点だ。ここで紹介しているのは既製服だが、オーダーでこの生地を選ぶのも面白い。

本記事は2020年9月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 36

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