イセタンメンズで見つける
この秋、どうしても“買い”の1着

起毛されたホップサックのような特殊な組織にネップのような表情が混じっており、パッと見た感じはホームスパンのような雰囲気を備える、VBCの新作“ソルト＆ペッパー フランネル”。が、実際はスーパー120’sの原毛を使用し、経糸・緯糸ともに74番手の双糸を用いているため、しなやかなタッチを楽しめる。メイド・イン・イタリーで最大のウールメーカーであり、生地開発力に長けたVBCならではのファブリックだ。ハンドメイドの軽やかな仕立てと相性のよさは抜群で、テーラーにとっても着る側にとっても新鮮さをもたらしてくれる。270g/m。

　ひとつめは、ウールコーデュロイ。370g/mと、ウェイトのしっかりある太畝の生地でありながらしなやかさを併せもち、80～90年代的な懐かしさを宿しながらモードの空気も感じさせる新しさを備え、予定調和的な新しさではなく振り切った個性を放っている。スーツの装いの可能性・自由度を広げてくれる感じがするし、それを求めている今の人々のムードとぴったりマッチするものだ。

　もうひとつの新作は、パッと見はホームスパンのような雰囲気をもった起毛した特殊なホップサック調の生地で、ネップのような表情を備えた“ソルト＆ペッパー フランネル”。スーパー120‘sの原毛を使用しているためタッチは非常に柔らかで、ホームスパン的な見た目とのギャップが新鮮である。

　いつものタイドアップで合わせるのもいいけれど、どちらも大変柔らかな表情をもっているので、タートルネックニットなどと合わせて日常のスーツとして楽しむのもオススメだ。