コールドプレイ、ガイ・ベリーマン独占取材
私がクルマに情熱を傾ける訳

「コールドプレイの最初の10年間は、まったくクルマに集中できなかった」と彼は言う。

「ロンドンに住んでいた頃は、ツアーやレコーディングで本当に忙しかった。そこは私にとって、趣味としてのクルマを楽しめる場所ではなかったんだ。そこである日、私はコッツウォルズにフルタイムで住むことにした。ここでは、クルマへの情熱を、存分に発揮することができるからね」

　ガイによって壮大にリフォームされたライムストーンの家は、クルマ、音楽、ファッションに情熱を傾ける者にとって、理想的な邸宅だ。ガイが創刊したカーマガジン、『The Road Rat』の本拠地でもあるここには、珍しく美しい、並外れたクルマのコレクションがある。

　ガイは、1950年代、60年代、70年代のヨーロッパの珍しいスポーツカーを収集している。彼はその時代のデザインがお気に入りなのだ。すべては、父親が20代の頃に購入した赤いトライアンフ TR 3から始まっていた。「10代の頃、父親がクルマを修理するのをいつも手伝っていたので、私もそれを愛するようになったんだ」と彼は言う。

フェラーリ ディーノ246 GTのダッシュボード。

ランチア フラミニア スポルト ザガート 2.8L。