ULTIMATE HEAD CASE:HEDON FOR THE RAKE
最もスタイリッシュな
英国ヘルメット“ヘドン”
May 2020
レジナルド・フリントとリンゼイ・チョンは、すべてのモーターサイクリストが望む、最もスタイリッシュなヘッドギアを生み出すチームだ。
THE RAKEはその製作プロセスとクラフツマンシップを取材した。
by nick scott
ヘドニスト:快楽を人生の主要な目標と考える人。ギリシャ語のエドネ(快楽)より。
ジェームズ・ハント、ジャッジ・ドレッド、ボバ・フェットなど、実在もしくは架空を問わず、ヘルメットをクールな存在たらしめた人物は多い。しかし、レジナルド・フリントとリンゼイ・チョンの二人に肩を並べることはできないだろう。
英国のヘルメット・メーカー、ヘドンは、最もカッコよく、快適で、クラフツマンシップに溢れたヘッドギアを生産している。その商品には、クールネスとクオリティ以外にも多くの要素がある。ヘドンのヘルメットは、その名前が示すように、モーターサイクルにおける純粋な楽しみを見出すためにあるのだ。
ヘドンのストーリーは2011年に始まった。フリントとチョンはお互いの豊富な経験を活かし合おうと決めた。フリントは世界で最も古いヘルメット・メーカーであるベルギーの“レーザー”の中国と東南アジアでの事業を監督していた。チョンは、尊敬されるプロダクトおよびグラフィックデザイナーであった。
彼らはマーケットに向けて、伝統的でスタイリッシュなヘルメットを作ることを思いついた。このペアは、最先端のテクノロジーを使い、機能性を満たしつつ、“美学”をも満足させる製品を作りたいと考えた。それは市場では初めての試みだった。