NAKAMURA’S NOTEBOOK
中村達也の2021年春夏トレンド"買いたい新書"
Vol.1 Suit, Shirt & Tie
スーツスタイルは明るく軽やかにベーシック回帰
March 2021
ここ数年、スーツは英国的なムードを漂わせる柄ものが打ち出しの主流だった。
しかし今季は久々に、よりベーシックな無地が復権。
なかでも、春夏らしい“ちょっと明るめ”な色みに注目が集まっている。
by mr beams
スーツの明るい未来はライトグレイに託された
今季のスーツで最も注目したいトピックは「ライトグレイの無地スーツ」。といっても、これ自体は非常にベーシックなアイテムゆえ、“再注目”といったほうが正しい。その背景には、去年まで続いてきた英国柄の流れがある。
グレンプレイドや千鳥格子といった柄は、遠目には明るいグレイトーンに映る。そこから派生して、よりシンプルなライトグレイ無地が再び新鮮、というわけだ。往年のスーツ好きにとっては懐かしく感じるアイテムだが、ディテールもシルエットも“今”にアップデートしている。是非店頭で、昔との差を体感してみてはいかがだろう。
このシンプルなたたずまいが、再び新鮮!
「ヴィターレ バルベリス カノニコ」の生地を採用したスーツ。柄もの傾向がしばらく続いてきた今、このミニマルさが再び新鮮だ。ゴージラインを低めに改良したラペルなど、アップデートされたディテールにも注目。
スーツ ¥80,000 Beams F、シャツ ¥21,000 Guy Rover、タイ ¥13,000 John Comfort、チーフ ¥2,800 Beams F、シューズ ¥79,000 Crockett & Jones
スーツ ¥140,000 Gabo
スーツ¥285,000 Stile Latino | スーツ¥115,000 Tagliatore |
<本連載シリーズ>